体の内部を探るCT検査
CT検査とは、体の内部を詳しく調べるための画像検査の一つです。正式名称は「コンピューター断層撮影検査」といい、英語表記の「Computed Tomography」の頭文字をとってCT検査と呼ばれています。
レントゲン検査と同様にX線を用いますが、CT検査では体の周囲をぐるりと回転しながら体の様々な角度からX線を照射し、その情報をコンピューターで処理することで体の断面画像を得ます。
CT検査では、臓器や血管、骨など体の様々な部分を詳しく調べることができ、病気の診断に非常に役立ちます。例えば、がんの有無やその大きさ、位置、転移の有無などを調べたり、肺炎や骨折などの診断にも用いられます。
検査時間は撮影する部位や範囲によって異なりますが、通常は5分から10分程度で終わります。検査中は指示に従って息を止めたり、体位を保持する必要があります。
CT検査は広く普及している検査ですが、X線を照射するため被ばくがあります。検査を受ける際には、医師から検査の必要性やリスク、注意点などの説明をしっかりと受けるようにしましょう。