手術室の縁の下の力持ち:ジャクソンリース
手術や集中治療室などで、呼吸が困難になった患者さんの命をつなぐ人工呼吸器。その中でも、「ジャクソンリース」という医療機器は、「縁の下の力持ち」として、多くの医療現場で活躍しています。
ジャクソンリースは、専門的には「バッグバルブマスク(BVM)」と呼ばれる手動式の人工呼吸器に分類されます。人工呼吸器というと、ベッドサイドに設置された大型の機械を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、ジャクソンリースは、医師や看護師が手で持って操作することができるため、緊急時や患者の移動時など、様々な場面で柔軟に対応できるという利点があります。
特に、病院の手術室では、欠かせない医療機器の一つとなっています。手術中は、患者の呼吸を一時的に人工呼吸器で管理する必要があり、その際、ジャクソンリースが活躍します。また、手術中だけでなく、術後の回復室や集中治療室などでも、人工呼吸器から自発呼吸への移行をスムーズに行うために使用されます。
このようにジャクソンリースは、人工呼吸器が必要な患者さんの呼吸を支える、重要な役割を担っています。医療現場では、日々進化する医療技術とともに、患者さんの安全と安心を守るため、様々な医療機器が活躍しています。ジャクソンリースも、その一つとして、これからも多くの命を救っていくでしょう。