加齢とともに増加?知っておきたい前立腺肥大症
- 前立腺肥大症とは前立腺肥大症は、中高年の男性によくみられる病気の一つです。年齢を重ねるにつれて、男性の体では尿を体外に排出する際に重要な役割を担う前立腺と呼ばれる臓器が徐々に大きくなっていくことがあります。この現象を前立腺肥大症と呼びます。前立腺は膀胱のすぐ下に位置し、尿道を取り囲むように存在しています。このため、前立腺が肥大すると、ちょうどみかんの皮を圧迫するように、尿道が圧迫されてしまいます。その結果、尿の通り道が狭くなり、様々な排尿トラブルを引き起こす可能性があります。具体的には、尿の勢いが弱くなる、排尿後も尿が残っている感じがする、夜間に何度もトイレに行きたくなるなどの症状が現れます。これらの症状は日常生活に支障をきたすだけでなく、放置すると膀胱結石や腎機能障害などの合併症を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。前立腺肥大症は、加齢以外にも、遺伝や食生活、生活習慣などが関係していると考えられています。日頃からバランスの取れた食事や適度な運動を心がけ、生活習慣の改善に努めることが大切です。また、気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。