BiPAP

呼吸器

バイパップとは?仕組みと効果を解説

- バイパップとはバイパップとは、BiPAP(bilevel Positive Airway Pressure)の略で、二相性陽圧呼吸という意味です。これは、アメリカのレスピロニクス社が販売する人工呼吸器の商品名でもありますが、一般的には同様の機能を持つ人工呼吸器の総称として使われています。バイパップは、NIPPV(非侵襲的陽圧換気療法)と呼ばれる治療法の一つとして用いられます。NIPPVとは、気管挿管や気管切開を行わずに、鼻や口にマスクを装着することで人工呼吸を行う方法です。バイパップは、装着したマスクを通して、異なる圧力で空気を送り込むことで呼吸をサポートします。具体的には、息を吸う時には高い圧力(IPAP 吸気相陽圧)をかけ、肺に空気を取り込みやすくします。一方、息を吐く時には低い圧力(EPAP 呼気相陽圧)に切り替わることで、呼吸を楽にする効果があります。この二つの圧力の違いによって、肺が大きく膨らんだり縮んだりするのを助け、効率的に呼吸ができるようサポートします。バイパップは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や睡眠時無呼吸症候群など、様々な呼吸器疾患の治療に用いられています。
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