B型肝炎

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B型肝炎:沈黙のウイルスとの闘い

- はじめに B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされる肝臓の病気です。このウイルスは、血液や体液を介して人から人に感染します。感染すると、肝臓で炎症が起こり、さまざまな症状が現れます。 B型肝炎の特徴の一つに、自覚症状が少ないことが挙げられます。そのため、自分が感染していることに気づかないまま、病気を進行させてしまうケースも少なくありません。このようなことから、B型肝炎は「沈黙のウイルス」とも呼ばれています。 B型肝炎を放置すると、肝硬変や肝臓がんといった重い病気につながる可能性があります。しかし、早期に発見し、適切な治療を受けることで、病気の進行を抑え、健康な状態を長く保つことが期待できます。 今回は、B型肝炎について、その原因や症状、治療法などを詳しく解説していきます。B型肝炎の予防についても触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。
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B型肝炎:沈黙のウイルスとの闘い

- ウイルスによる肝臓の病気肝臓は、栄養の分解や貯蔵、有害物質の解毒など、生命維持に欠かせない役割を担う重要な臓器です。この肝臓は、沈黙の臓器とも呼ばれ、初期段階では自覚症状が出にくいという特徴があります。しかし、ウイルスなどの影響で炎症が起き、放置すると徐々に機能が低下し、肝硬変や肝臓がんといった重い病気へと進行する可能性があります。ウイルスによる肝臓の病気の一つに、B型肝炎が挙げられます。これは、B型肝炎ウイルス(HBV)が血液や体液を介して肝臓に感染することで発症する病気です。HBVに感染すると、肝臓に炎症が起こり、倦怠感や食欲不振、黄疸などの症状が現れます。HBVの主な感染経路は、血液感染、性行為感染、母子感染の3つです。血液感染は、HBVに汚染された血液を輸血したり、注射針を共用したりすることで感染します。性行為感染は、HBVに感染している人と性交渉を持つことで感染します。母子感染は、HBVに感染している母親から出産時に赤ちゃんに感染します。B型肝炎は、慢性化すると肝硬変や肝臓がんのリスクが高まるため、早期発見・早期治療が重要となります。ワクチンを接種することで、HBVの感染を予防することができますので、医療機関に相談するようにしてください。
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HBs抗原:B型肝炎ウイルスの存在を示す指標

- B型肝炎ウイルス感染の指標となるHBs抗原 B型肝炎ウイルスは、肝臓に炎症を起こすウイルスの一種です。このウイルスに感染すると、血液中にHBs抗原と呼ばれるタンパク質の一部が検出されるようになります。 HBs抗原は、B型肝炎ウイルスそのものの表面に存在する物質です。ウイルスが肝臓の細胞に侵入し、増殖する際に、このHBs抗原も同時に作られます。そして、血液中に流れ出したHBs抗原が検出されることで、B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを判断することができるのです。 血液検査でHBs抗原が陽性、つまり検出された場合、過去にB型肝炎ウイルスに感染したことがある、あるいは現在感染している最中である可能性を示しています。ただし、HBs抗原が陽性でも、必ずしも症状が出ているとは限りません。自覚症状がないままHBs抗原が陽性となるケースも少なくありません。 このように、HBs抗原はB型肝炎ウイルスの感染を判断する上で非常に重要な指標となります。HBs抗原が陽性と診断された場合は、医師の指示に従い、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。
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