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循環器

命に関わる脅威:急性心筋梗塞

心臓は、私たちの体全体に血液を送るポンプのような役割を果たしています。この重要な臓器に血液を供給しているのが、心臓の表面を走っている冠動脈と呼ばれる血管です。 急性心筋梗塞は、この冠動脈が動脈硬化などによって狭窄したり、完全に詰まったりすることで起こる怖い病気です。 冠動脈が詰まると、心臓の筋肉である心筋に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなります。そして、心筋は栄養不足の状態が続くと徐々に壊死していくのです。これが急性心筋梗塞です。急性心筋梗塞は、しばしば突然に発症します。締め付けられるような、あるいは圧迫されるような強い胸の痛みが特徴的で、この痛みは数分以上続くことが多く、場合によっては肩や腕、背中、顎などに広がることもあります。 吐き気や嘔吐、冷や汗、息切れ、めまいなどの症状が現れることもあります。このような症状が出たら、一刻も早く救急車を呼ぶことが重要です。急性心筋梗塞は命に関わる危険な病気です。 しかし、早期に適切な治療を受ければ、命を救い後遺症を最小限に抑えることができます。 そのためにも、突然の激しい胸の痛みなど、急性心筋梗塞を疑わせる症状が出た場合には、ためらわずにすぐに医療機関を受診することが大切です。
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