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アレルギー

命に関わるアレルギー反応:アナフィラキシーショック

- アナフィラキシーショックとはアナフィラキシーショックは、特定の物質(アレルゲン)に対して、体が過剰に防御反応を示すことで引き起こされる、重篤なアレルギー反応です。 この反応は非常に速く、まるで体内で嵐が吹き荒れるように症状が現れます。 通常、私たちの体は侵入してきた異物(細菌やウイルスなど)から身を守るために、免疫というシステムを働かせます。しかし、アナフィラキシーショックの場合、本来無害な物質(食物や薬、虫の毒など)に対して、免疫システムが過剰に反応してしまうのです。 その結果、体内で様々な物質が放出され、血管が拡張したり、気道が収縮したりすることで、様々な症状が現れます。 代表的な症状としては、血圧の急激な低下、呼吸困難、意識消失などが挙げられます。その他にも、皮膚のかゆみ、じんましん、嘔吐、下痢なども見られることがあります。 アナフィラキシーショックの原因となるアレルゲンは人それぞれですが、食物アレルギー、薬物アレルギー、虫刺されが代表的です。また、症状の重さや現れ方も人によって大きく異なります。 アナフィラキシーショックは、適切な処置を行わなければ死に至る可能性もあるため、迅速な対応が重要となります。
消化器

消化の司令塔:アウエルバッハ神経叢

私たちは日々、食事を楽しみ、そこからエネルギーを得て生活しています。口にした食べ物は、体内で消化・吸収されることで、ようやく私たちのカラダを作る栄養となります。この消化活動において、縁の下の力持ちとして活躍しているのが神経系です。特に、「アウエルバッハ神経叢」は、食べ物の消化を助けるために重要な役割を担っています。 アウエルバッハ神経叢は、胃や腸などの消化管の壁の中に広がる、神経細胞のネットワークです。まるで、消化管を包み込むように存在していることから、「消化管の壁内神経叢」とも呼ばれています。この神経叢は、脳からの指令を待たずに、自律的に消化管の動きを調節する働きを持っています。 私たちが食事をすると、胃や腸は、食べ物を細かく砕き、消化液と混ぜ合わせるために、 rhythmical な運動を行います。この運動は「ぜん動運動」と呼ばれ、アウエルバッハ神経叢が中心となってコントロールしています。アウエルバッハ神経叢は、消化管内の食べ物の量や状態を常に監視し、状況に合わせてぜん動運動の速度や強さを調整することで、食べ物がスムーズに消化管内を移動できるようにしています。 このようにアウエルバッハ神経叢は、私たちが意識することなく、健康を維持するために欠かせない消化活動を支えています。
資格・職種

患者の advocate の役割とは

- advocate とはadvocate(アドボケイト)は、日本語で「代弁者」や「擁護者」と訳されます。医療現場においては、病気、障害、その他さまざまな事情により、自分の意見や権利を表明することが難しい患者に寄り添い、その声を代弁し、主張する人のことを指します。患者さんの中には、病気の症状や治療の副作用、あるいは精神的な負担などから、自身の希望や意向を医療従事者に伝えきれないケースも少なくありません。また、病気や治療に関する十分な知識や情報を得ることが難しく、医療従事者と対等な立場で意思決定に参加できない場合もあるでしょう。このような状況下において、advocateは患者さんの側に立って、患者さんの置かれている状況や抱えている思い、そして希望する治療方針などを医療従事者に伝え、患者さんが納得のいく治療を受けられるようサポートします。患者さんの権利や利益を守るために、医療チームとの橋渡し役となり、より良い医療の実現に向けて尽力します。advocateは、医師や看護師のような医療従事者とは異なる立場で、患者さんの権利擁護に特化した役割を担います。患者さんが自身の健康や治療に関して、十分な情報を得た上で、自身の意思決定を行えるよう支援することが、advocateの重要な役割と言えるでしょう。
看護技術

患者の権利を守る~アドボカシーとは?

最近、病院などで「アドボカシー」という言葉を耳にする機会が増えてきましたね。これは、簡単に言うと「権利擁護」という意味です。 医療の現場では、患者さんが自分の病気や治療内容についてきちんと理解し、納得した上で治療方針などを選択することがとても重要です。しかし、病気や怪我、あるいは障害などによって、自分の気持ちをうまく伝えられない患者さんも少なくありません。 そのような状況において、患者さんの立場に立って、患者さんの権利を守り、患者さんが望む医療やケアを受けられるようにサポートする活動がアドボカシーです。患者さんの代わりに、医療者や家族など周囲の人々に患者さんの思いや希望を伝え、より良い医療やケアの実現を目指す役割を担います。 アドボカシーは、患者さんが自分らしく治療やケアを受け、生活していくために欠かせないものです。患者さん自身が自分の権利を主張できるよう支援することも、アドボカシーの大切な役割と言えるでしょう。
その他

アロマテラピー:香りの力で心身に癒しを

アロマテラピーとは アロマテラピーとは、植物から抽出した香り成分である精油を用いて、心や体の健康を保つことを目的とした自然療法です。精油は、花びらや葉、茎、根、果皮など、植物によって香りを持つ部分が異なります。これらの部分から、水蒸気蒸留法や圧搾法といった方法で抽出されます。 アロマテラピーで用いられる精油には、ラベンダーやローズマリー、レモンなど、様々な種類があります。それぞれの精油は、リラックス効果やストレス軽減効果、消化促進作用など、異なる効能を持っています。 心地よい香りは、嗅覚を通して脳に直接働きかけます。そして、感情や記憶、ホルモン分泌などに影響を与えることで、様々な効果をもたらすと考えられています。例えば、ラベンダーの香りは、リラックス効果や睡眠の質を高める効果があると言われています。また、ローズマリーの香りは、集中力を高めたり、記憶力を向上させたりする効果があると言われています。 アロマテラピーは、芳香浴やアロマバス、マッサージなど、様々な方法で取り入れることができます。精油を直接肌に塗布する場合は、希釈するなど、注意が必要です。妊娠中の方や持病のある方は、事前に医師に相談することをおすすめします。
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