サイレントキラー!高脂血症を知ろう
- 高脂血症とは?高脂血症とは、血液中に脂質(ししつ)と呼ばれる脂肪成分が過剰に増えている状態を指します。脂質は私たちの体を構成する細胞膜やホルモンを作るために欠かせない成分であり、健康を維持する上で重要な役割を果たしています。しかし、 脂質が必要以上に増えてしまうと、血管の内側に溜まりやすくなり、血管を硬く狭くしてしまう動脈硬化を引き起こすリスクが高まります。動脈硬化は、血管の柔軟性や弾力性を低下させ、血液の流れを悪くする病気です。動脈硬化が進行すると、心臓に血液を送る血管(冠動脈)が狭窄・閉塞し、心筋梗塞を引き起こす可能性があります。また、脳の血管が詰まると脳梗塞を引き起こす可能性もあります。 心筋梗塞や脳梗塞は、命に関わるだけでなく、後遺症が残る可能性もあるため、動脈硬化の予防と早期治療が非常に重要です。高脂血症は、自覚症状がほとんどないため、健康診断などで指摘されて初めて気づくという方が多くいらっしゃいます。しかし、放置すると動脈硬化を進展させ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めることになるため、注意が必要です。 食生活の改善や運動習慣の導入など、生活習慣の見直しによって脂質の値をコントロールすることが重要です。また、医師の指示のもと、適切な治療を受けていくことが大切です。