高尿酸血症とは?
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が一定の基準を超えてしまう状態を指します。尿酸は、細胞が日々生まれ変わる新陳代謝の過程で発生する老廃物の一種です。通常は、腎臓できちんと濾過され、尿に溶け込んで体外に排出されます。しかし、何らかの理由で尿酸の生成量が増えすぎてしまったり、反対に排出量が減少したりすると、血液中の尿酸値が上昇し、高尿酸血症を引き起こします。
高尿酸血症は、自覚症状が現れにくい病気です。そのため、健康診断などで指摘されて初めて気づくという方も少なくありません。しかし、自覚症状がないからといって放置することは大変危険です。高尿酸血症を放置すると、尿酸が結晶化して関節に蓄積し、激しい痛みを伴う痛風発作を引き起こす可能性があります。また、尿酸は腎臓にも悪影響を及ぼし、腎臓の働きを低下させ、腎障害のリスクを高める可能性もあります。さらに、高尿酸血症は、動脈硬化を促進する要因の一つとしても知られており、放置すると脳卒中や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性も懸念されます。