髄膜刺激症状

脳・神経

髄膜刺激症状:その定義と重要性

- 髄膜刺激症状とは脳と脊髄は、髄膜と呼ばれる薄い膜で覆われています。この髄膜に何らかの原因で炎症や刺激が起きると、特徴的な症状が現れます。これが髄膜刺激症状です。髄膜刺激症状が現れる原因は様々です。代表的なものとしては、細菌やウイルスによる髄膜炎が挙げられます。その他にも、くも膜下出血や脳腫瘍、頭部外傷など、脳や脊髄、そして髄膜に影響を及ぼす可能性のある病気や怪我が原因となることがあります。髄膜刺激症状で代表的なものとしては、首の痛みや硬直、激しい頭痛、発熱などがあります。首の痛みや硬直は、炎症によって髄膜が硬くなることで起こります。また、炎症によって神経が刺激されることで、激しい頭痛が起こります。発熱は、体内に侵入した細菌やウイルスと戦うために体が起こす反応です。これらの症状は、他の病気でも見られることがあります。そのため、髄膜刺激症状があるからといって、必ずしも髄膜炎や他の重篤な病気を発症しているとは限りません。しかし、髄膜炎は命に関わる病気であるため、髄膜刺激症状が見られる場合は、自己判断せずに、速やかに医療機関を受診することが重要です。
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髄膜刺激症状とケルニッヒ徴候

- ケルニッヒ徴候とはケルニッヒ徴候は、髄膜炎などの病気の際にみられる、足の動きに関する異常な反応のことを指します。ロシアの医師であるウラジミール・ケルニッヒによって発見されたことから、この名前が付けられました。私たちの脳と脊髄は、髄膜と呼ばれる薄い膜で覆われています。この髄膜に炎症が起こる病気を髄膜炎といいますが、ケルニッヒ徴候は、この髄膜炎を疑う重要な手がかりの一つとなります。ケルニッヒ徴候は、患者さんを仰向けに寝かせた状態で確認します。まず、検査する側の足を股関節と膝関節をそれぞれ90度に曲げた状態にします。その後、ゆっくりと膝をまっすぐに伸ばそうとすると、髄膜に炎症がある場合、痛みとともに膝が完全に伸びなくなる、または抵抗を感じてしまうのです。これは、炎症によって髄膜が刺激され、筋肉が硬直することで起こると考えられています。髄膜炎は、命に関わることもある病気です。そのため、早期に診断し、適切な治療を開始することが非常に重要になります。ケルニッヒ徴候は、髄膜炎の早期発見に役立つ重要なサインであるため、医療従事者だけでなく、一般の人々もその特徴を知っておくことが大切です。
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