顔面形態

耳鼻科

アデノイド顔貌:その特徴と影響

- アデノイド顔貌とは?アデノイド顔貌とは、鼻の奥にある咽頭扁桃という部分が大きくなることで、特有の顔つきになってしまうことを指します。 咽頭扁桃は、鼻から吸い込んだ空気の中にある、体に悪いばい菌やウイルスを退治してくれる、いわば体の門番のような役割をしています。しかし、アレルギー反応を起こしたり、何度も風邪をひいたりすることで、この門番である咽頭扁桃が大きくなってしまうことがあります。特に小さいお子様の場合、咽頭扁桃が大きくなると、鼻から息をするための通路が狭くなってしまいます。すると、鼻で息をするのが苦しくなり、口で息をすることが多くなります。その結果、口が常に開いた状態になり、あごが下がってくる、上唇がめくれてしまう、歯並びが悪くなる、といった特徴的な顔つきになってしまいます。これがアデノイド顔貌と呼ばれるものです。アデノイド顔貌は、見た目だけの問題ではありません。鼻呼吸がうまくできないことで、いびきをかいたり、睡眠中に呼吸が止まってしまったりするなど、睡眠にも影響を及ぼします。さらに、集中力の低下や成長の遅れにもつながる可能性があります。そのため、アデノイド顔貌の特徴が見られる場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
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