頻脈

循環器

心房頻拍:原因、症状、診断、治療法

- 心房頻拍とは心臓は全身に血液を送るための重要な臓器であり、規則正しいリズムを刻んで拍動しています。このリズムは、心臓の上部にある心房という部屋にある洞結節という特別な場所で発生する電気信号によってコントロールされています。心房頻拍は、この洞結節以外の心房内の異常な場所から電気信号が発生し、心臓が異常に速く拍動してしまう病気です。 通常の脈拍は1分間に60~100回程度ですが、心房頻拍になると1分間に100~250回もの速さで心臓が拍動してしまいます。心房頻拍は、動悸や息切れ、めまいなどを引き起こす可能性があります。 また、放置すると心不全などの重篤な病気を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。 適切な治療法を選択するために、循環器内科の医師による診察と検査が必要です。
循環器

頻脈:知っておきたいその症状と対応

- 頻脈とは頻脈とは、心臓が異常に速く拍動している状態を指します。簡単に言うと、心臓が通常よりも速くドキドキしている状態のことです。医学的には、安静時の脈拍数が1分間に100回を超えると頻脈と診断されます。健康な人でも、激しい運動の後や、緊張している時、興奮している時などには、脈拍数が一時的に増加することがあります。これは、体が酸素をより多く必要とするため、心臓が頑張って血液を送り出そうとしているからです。このような生理的な反応による一時的な頻脈は、特に心配する必要はありません。しかし、安静時や軽い運動をしている時など、特に負荷がかかっているわけでもないのに脈拍数が速くなる場合は、頻脈が疑われます。頻脈は、心臓の病気や甲状腺の病気、貧血、脱水など、様々な原因で起こることがあります。また、ストレスや不安、カフェインの過剰摂取、特定の薬の副作用なども、頻脈を引き起こす可能性があります。頻脈は、動悸や息切れ、めまい、胸の痛みなどの症状を伴うことがあります。症状が重い場合や、頻繁に起こる場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。医師は、診察や検査を通して原因を突き止め、適切な治療を行います。
循環器

医療現場で使われる「 tachyる 」って?

病院などの医療現場では、医師や看護師といった医療従事者たちが、患者さんの症状や治療方針について、迅速かつ正確に情報を共有する必要があります。 そのため、医療現場では独自の言葉遣いが生まれており、専門用語や略語が日常的に飛び交っています。これは、医療従事者同士がスムーズにコミュニケーションをとり、業務を効率的に進めるために欠かせないものです。 こうした医療現場独特の言葉遣いは、時に「 jargon (ジャーゴン)」と呼ばれます。ジャーゴンは、一見すると何の言葉か理解しづらい専門用語や略語、隠語などを含みます。医療従事者以外には馴染みのない言葉が多く、患者さんにとっては分かりにくいと感じることもあるかもしれません。 例えば、「 tachyる(タキる)」という言葉は、医療現場で使われるジャーゴンの一例です。これは、「 tachycardia(頻脈)」という医学用語を短縮したもので、心臓の鼓動が異常に速くなっている状態を指します。このように、医療現場では、専門用語の一部を短縮したり、言い換えたりすることで、コミュニケーションを簡略化し、迅速な情報伝達を可能にしているのです。 しかし、ジャーゴンの使用は、患者さんとの間にコミュニケーションギャップを生む可能性もはらんでいます。そのため、医療従事者は、患者さんに対しては分かりやすい言葉で説明するよう心がける必要があります。患者さんの方も、もし医療従事者の言葉が理解できない場合は、遠慮なく質問することが大切です。
産婦人科

胎児の一過性頻脈:ノンストレステストの重要指標

妊娠中は、お腹の中で育つ赤ちゃんの無事を確かめるために、定期的に健診を受けます。その中でも、赤ちゃんの心臓の動きを調べる検査は特に重要です。この検査では、赤ちゃんの心拍数を記録したグラフを用いて、健康状態を詳しく調べます。 このグラフに、一時的に心拍数が速くなる様子が記録されることがあります。これは「一過性頻脈」と呼ばれるもので、読んで字のごとく、一時的に赤ちゃんの心拍数が速くなる現象を指します。多くの場合、この心拍数の上昇は数秒から長くても数分以内で治まり、赤ちゃんに悪い影響を与えることはほとんどありません。 一過性頻脈は、赤ちゃんがお腹の中で元気よく動いている証拠とも言われています。赤ちゃんは、私たちと同じように、動いたり、眠ったり、様々な活動をしています。そして、活発に動くと、一時的に心拍数が上がるのは自然なことです。ですから、一過性頻脈が見られたとしても、必要以上に心配する必要はありません。 ただし、あまりにも頻繁に一過性頻脈が見られたり、心拍数が異常に高い状態が長く続いたりする場合は、注意が必要です。医師は、検査結果や赤ちゃんの様子を総合的に判断し、必要があれば、より詳しい検査を行うこともあります。
その他

バセドウ病:自己免疫が引き起こす甲状腺の病気

- バセドウ病とはバセドウ病は、自分の免疫システムが誤って自分の体の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。この病気では、免疫の異常によって甲状腺を刺激する物質(自己抗体)が作られ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうことで様々な症状が現れます。通常、私達の体の代謝やエネルギー産生を調節する甲状腺ホルモンは、脳からの指令を受けて適切な量が分泌されます。しかしバセドウ病では、この調節機能が自己抗体によって狂わされてしまうのです。甲状腺ホルモンは、心拍数を増やしたり、体温を上昇させたりと、体の機能を活発にする働きがあります。そのため、バセドウ病になると、動悸や息切れ、暑がり、体重減少、手の震え、疲れやすくなるなどの症状が現れます。また、精神的な興奮やイライラ、不安感といった症状が現れることもあります。さらに、眼球突出といった特徴的な症状が現れる場合もあります。バセドウ病は、適切な治療を行えば症状を抑え、普通の生活を送ることができます。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
PAGE TOP