医療現場の必須知識:Vラインとは?
- Vラインの基礎
Vラインとは、医療現場でよく使われる「末梢静脈ライン」のことを指します。アルファベットの「V」は、静脈を意味する英語「venous」の頭文字から来ています。
Vラインは、細い管状の医療器具であるカテーテルを、手足の静脈に挿入することで確保されます。そして、このルートを通じて、点滴のように薬剤や栄養剤などを体内に投与します。 カテーテルは、留置針と呼ばれる針を使って静脈に挿入されます。留置針が血管に入ったら、針は抜き、カテーテルだけが残ります。カテーテルはテープなどで皮膚に固定され、患者さんの負担を軽減できるようになっています。
Vラインは、入院している患者さんから手術を受ける患者さんまで、幅広い医療現場で活用されています。 例えば、脱水症状の改善や栄養補給、手術中の麻酔薬や抗生物質の投与などに用いられます。