目に見えない光の力:赤外線
- 赤外線とは人間の目に見える光を可視光線と呼びますが、光には可視光線の他にも、人間の目には見えない光が数多く存在します。その一つが赤外線です。目には見えませんが、私達の身の回りで幅広く活用されています。赤外線は、電磁波と呼ばれる波の一種です。電磁波は波長の長さによって様々な種類に分けられ、波長の短い方からガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波と呼びます。この中で、赤外線は可視光線よりも波長が長く、電波よりも波長が短いという特徴を持っています。赤外線は、熱を伝える性質があるため熱線とも呼ばれています。私達人間は赤外線を見ることはできませんが、熱として感じることができます。例えば、太陽の光を浴びると暖かさを感じますが、これは太陽光に含まれる赤外線が熱エネルギーを持っているためです。また、暖房器具やこたつ、電気ストーブなども赤外線を利用して温かさを作り出しています。赤外線は、温度を測る体温計や、離れた場所にある機器を操作するリモコン、夜間や霧の中の人や物を撮影する赤外線カメラなど、様々な用途に利用されています。