陥没乳頭

産婦人科

陥没乳頭について

- 陥没乳頭とは陥没乳頭とは、乳頭が本来外側に突出している状態とは異なり、乳房の皮膚よりも内側に引っ込んでいる状態を指します。通常、乳頭は周囲の乳輪よりも隆起しており、赤ちゃんが授乳しやすくなっています。しかし、陥没乳頭の場合、乳頭が内側に埋もれているため、赤ちゃんが乳頭を吸うことが難しく、授乳に困難をきたすことがあります。陥没乳頭の程度は人によって異なり、軽く引っ込んでいるだけのものから、乳房の奥に埋もれてしまっているものまで様々です。また、片方の乳房だけに生じる場合もあれば、両方の乳房に生じる場合もあります。陥没乳頭の原因は、乳腺の発達異常や乳管の短縮、乳頭周りの組織の癒着などが考えられます。思春期に乳腺が発達する過程で、乳頭が十分に成長しなかった場合や、乳腺炎などを経験した結果、乳頭周りの組織が硬くなってしまった場合などに起こることがあります。陥没乳頭は、授乳に困難をきたす場合があるほか、乳頭の下に汚れが溜まりやすく、炎症を起こしやすくなることがあります。また、見た目の問題から、精神的なストレスを感じる方もいます。陥没乳頭の治療法としては、乳頭吸引器やマッサージなどがありますが、効果には個人差があります。症状が重い場合や、授乳に支障がある場合には、手術が検討されることもあります。手術では、乳頭周りの組織を切開して乳頭を突出させる方法などがあります。
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