関節造影法:関節内部を詳しく知る検査
- 関節造影法とは関節造影法は、レントゲンを用いて関節内部の状態を詳しく調べる検査です。関節造影検査、あるいはアルトログラフィーとも呼ばれます。この検査では、まず検査を受ける方の関節に局所麻酔を施します。局所麻酔が効いてきたら、関節腔と呼ばれる関節内の空間に細い針を刺し、造影剤と空気を注入します。造影剤はレントゲン写真に写りやすい性質を持っているため、関節内部の構造を鮮明に映し出すことができるのです。そして、実際にレントゲン撮影を行うことで、関節内の軟骨や靭帯、半月板などの状態を詳細に観察することが可能となります。関節造影法は、変形性関節症や関節リウマチ、靭帯損傷、半月板損傷などの診断に役立ちます。検査自体は30分程度で終了します。ただし、検査後しばらくは安静にする必要があり、当日の激しい運動や入浴は控えるように指示があります。また、稀に造影剤によるアレルギー反応や、関節内の感染症などの合併症が起こる可能性もあるため、医師の説明をよく聞いてから検査を受けるようにしましょう。