痛風:その原因と症状
- 痛風とは痛風は、体内で作られる「尿酸」という物質が原因で起こる病気です。尿酸は、細胞がエネルギーを作り出す際に生じる老廃物の一種で、通常は血液に溶けて腎臓から尿として排出されます。しかし、体質や生活習慣などによって尿酸が過剰に作られたり、排出がうまくいかなくなると、血液中の尿酸濃度が高くなります。これを「高尿酸血症」といいます。高尿酸血症の状態が続くと、血液に溶けきれなくなった尿酸は、針のような形の結晶となって、関節などに蓄積していきます。この尿酸結晶が関節周辺の組織を刺激することで、患部は赤く腫れ上がり、熱を持ちながら激しい痛みを引き起こします。これが痛風発作です。痛風は、主に足の親指の付け根など、体の末梢の関節に発症しやすいという特徴があります。痛風発作は、数時間から数日間、時には数週間続くこともありますが、その後は自然に治まることが多いです。しかし、放置すると発作を繰り返したり、関節が変形したりすることもあるため、適切な治療が必要です。