開胸器

外科

外科手術の必需品:開胸器とその役割

- 開胸器とは開胸器とは、心臓や肺といった、胸部に位置する臓器に対して外科手術を行う際に必要不可欠な医療器具です。人の胸部は、心臓や肺といった生命維持に重要な役割を担う臓器を保護するために、肋骨と呼ばれる複数の骨が組み合わさって鳥籠のような構造を作っています。この頑丈な構造のため、手術を行うためには肋骨の間を何らかの方法で広げて、内部の臓器にアクセスするための空間を確保する必要があります。 開胸器はこのような場面で活躍します。開胸器を用いることで、外科医は胸骨や肋骨の間を安全かつ確実に広げ、手術を行うのに十分な空間を確保することができます。この空間は、外科医が手術部位である胸腔内臓器を直接目視し、繊細な操作を行うために必要不可欠です。 開胸器によって適切な視野が確保されることで、手術の精度と安全性が向上します。また、手術時間の短縮にも繋がり、結果として患者さんの体への負担軽減にも大きく貢献します。
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