酸素療法

呼吸器

鼻カニューレ:呼吸を楽にする医療器具

- 鼻カニューレとは鼻カニューレは、呼吸に問題を抱えている患者さんに酸素を供給するための医療器具です。細いチューブの先端に、鼻の穴に優しくフィットする柔らかい素材で作られた二股に分かれた部分があり、これを鼻腔に挿入して使用します。鼻カニューレは、その形状から「メガネ型カニューラ」とも呼ばれ、マスクタイプに比べて患者さんの負担が少ないという利点があります。そのため、呼吸困難、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎など、様々な疾患の患者さんに使用されています。鼻カニューレを通して供給される酸素は、血液中の酸素濃度を上昇させます。これにより、呼吸が楽になるだけでなく、臓器の機能維持にも役立ちます。また、息苦しさから解放されることで、患者さんの不安軽減にもつながります。鼻カニューレは、医師の指示のもと、適切な流量で酸素を供給することが重要です。流量が少なすぎると効果が得られず、多すぎると副作用が現れる可能性があります。酸素を使用する際は、火気に近づかないなど、安全にも十分注意する必要があります。
呼吸器

酸素テント:赤ちゃんの呼吸を支えるやさしいドーム

- 酸素テントとは酸素テントは、呼吸に困難を抱える赤ちゃんや、肺の機能が未熟な赤ちゃんのために、医療現場で使用される装置です。透明なプラスチックで作られたドーム状の形をしており、その内部に小さなベッドが設置されています。まるで赤ちゃんのための小さなお部屋のようです。このドームの特徴は、常に高濃度の酸素が供給されている点にあります。赤ちゃんは呼吸によって酸素を取り込みますが、肺の機能が未熟な場合は、十分な酸素を取り込むことができません。酸素テントは、ドーム内に高濃度の酸素を充満させることで、赤ちゃんが必要とする酸素を効率的に供給します。酸素テントは、その透明性により、医療従事者が赤ちゃんの様子を常に観察できるという利点もあります。また、ドーム内には小さな扉が付いており、そこから赤ちゃんの世話や治療を行うことができます。このように、酸素テントは、赤ちゃんの呼吸をサポートしながら、安全で快適な環境を提供します。
呼吸器

鼻カニューレ:その役割と使い方

- 鼻カニューレとは鼻カニューレは、呼吸に十分な酸素を取り込むことが難しい際に、外部から酸素を鼻へ送り込むための医療器具です。透明で柔らかく細い2本のチューブの先端が鼻の穴に差し込まれ、そのチューブを通して酸素が供給されます。このチューブは、眼鏡のフレームのように耳にかけ、さらにチューブの下部に付いたスライドで調節することで、顔から外れにくく工夫されています。 鼻カニューレは、酸素マスクと比較して、装着時の圧迫感が少なく、会話や飲食も比較的容易に行えるというメリットがあります。そのため、酸素療法が必要な患者さんにとって、身体的にも精神的にも負担が少ない医療器具として広く使用されています。 しかし、鼻カニューレは、口呼吸が多い場合や鼻の疾患がある場合は、十分な酸素を供給できない可能性があります。また、長時間の使用により、鼻の粘膜が乾燥したり、耳に痛みを感じたりする場合もあります。このような場合は、医師や看護師に相談し、適切な対処法について指示を受けるようにしましょう。
PAGE TOP