造影剤

泌尿器

点滴静注腎盂造影:腎臓の形態と機能を調べる検査

- 点滴静注腎盂造影とは点滴静注腎盂造影(DIP)は、腎臓の働きや尿の通り道である尿路の形を詳しく調べるための検査です。 検査ではまず、血管に点滴の針を刺し、そこから造影剤と呼ばれる薬を注入します。 この造影剤は、レントゲン写真に白く映し出される性質があります。 造影剤が血液に乗って腎臓に到達すると、腎臓は血液から老廃物などを濾過して尿を生成し、尿路を通して体外へ排出する働きをします。 点滴静注腎盂造影では、造影剤を注入してから決められた時間ごとに複数回レントゲン撮影を行うことで、腎臓が造影剤をどのように尿へ排泄していくのかを観察します。 この検査によって、腎臓の大きさや形、体の中での位置などを詳しく知ることができます。 また、尿が腎臓から膀胱までスムーズに流れているか、尿路が狭くなっていたり、詰まっていたりしないかなども調べることができます。 点滴静注腎盂造影は、腎臓や尿路の病気の診断に非常に役立つ検査と言えるでしょう。
検査

関節造影法:関節内部を詳しく知る検査

- 関節造影法とは関節造影法は、レントゲンを用いて関節内部の状態を詳しく調べる検査です。関節造影検査、あるいはアルトログラフィーとも呼ばれます。この検査では、まず検査を受ける方の関節に局所麻酔を施します。局所麻酔が効いてきたら、関節腔と呼ばれる関節内の空間に細い針を刺し、造影剤と空気を注入します。造影剤はレントゲン写真に写りやすい性質を持っているため、関節内部の構造を鮮明に映し出すことができるのです。そして、実際にレントゲン撮影を行うことで、関節内の軟骨や靭帯、半月板などの状態を詳細に観察することが可能となります。関節造影法は、変形性関節症や関節リウマチ、靭帯損傷、半月板損傷などの診断に役立ちます。検査自体は30分程度で終了します。ただし、検査後しばらくは安静にする必要があり、当日の激しい運動や入浴は控えるように指示があります。また、稀に造影剤によるアレルギー反応や、関節内の感染症などの合併症が起こる可能性もあるため、医師の説明をよく聞いてから検査を受けるようにしましょう。
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