輻輳反射

目・眼科

輻輳反射:近くの物を見るときの瞳孔の秘密

- 瞳孔反射とは 眼球の中央に位置する黒い部分を瞳孔と言います。瞳孔は、カメラのレンズのように、眼球内に光を取り込むための入り口としての役割を担っています。この瞳孔の大きさが、周囲の環境や条件に応じて変化することを瞳孔反射と呼びます。 瞳孔反射は、主に周囲の明るさの変化に反応して起こります。明るい場所では、眼球内に過剰な光が入るのを防ぐために瞳孔は小さくなります。逆に、暗い場所では、より多くの光を取り込もうとして瞳孔は大きくなります。明るい場所から暗い場所に移動した際に、しばらく周囲がよく見えない経験はありませんか?これは、暗い場所に適応するために瞳孔が十分に開いていないために起こる現象です。 また、瞳孔反射は、見る対象物との距離によっても変化します。近くの物を見るときは、瞳孔は小さくなり、ピントを合わせやすくします。遠くの物を見るときは、より多くの光を取り込むために瞳孔は大きくなります。遠くの山々を眺める時と、目の前の本を読む時では、瞳孔の大きさが異なるのを意識してみると面白いでしょう。 このように、瞳孔反射は、無意識に働く体の機能ですが、常に最適な量の光を眼球内に取り込むことで、私たちがはっきりと物を見るために非常に重要な役割を果たしているのです。
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