輸液

看護技術

医療現場における縁の下の力持ち:シリンジポンプ

- シリンジポンプとはシリンジポンプは、注射器を用いて、設定した量や速度で薬剤を投与する医療機器です。注射器をポンプに設置し、投与量、速度、時間を設定することで、正確かつ安全に患者さんに薬剤を送り届けることができます。従来の点滴のように、重力で薬液を落とす方法と比べて、シリンジポンプはより正確な投与量を維持できることが大きな特徴です。これは、ポンプ内のモーターが注射器を押す力を一定に保ち、重力の影響を受けずに薬液を送り出す仕組みになっているためです。シリンジポンプは、主に病院の集中治療室や手術室など、患者の状態を注意深く監視する必要がある場面で使用されます。例えば、鎮痛剤や抗生物質など、少量の薬剤を長時間かけて投与する場合や、心臓の薬のように、投与速度が厳格に管理されている薬剤を投与する場合などに用いられます。さらに、近年では、自宅で医療ケアを受ける在宅医療の現場でも、シリンジポンプの活用が進んでいます。小型化や操作性の向上が進んでおり、患者さん自身や家族が使用しやすいように工夫されています。このように、シリンジポンプは、医療現場において欠かせない医療機器の一つとなっています。
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医療現場における閉鎖式輸液システム

病院に入院したり、手術を受けたりすると、多くの人が経験する点滴。正式には輸液療法と呼ばれ、体内に必要な水分や栄養を補給する方法です。この輸液療法を行うために欠かせないのが輸液システムです。 輸液システムは、大きく分けて輸液バッグ、輸液ルート、針の三つの要素で構成され、それぞれ重要な役割を担っています。まず、輸液バッグは、患者さんの体内に投与する薬剤や栄養を含む液体を貯蔵する役割を果たします。このバッグには、投与する量や種類に応じて様々な大きさや形状のものがあります。次に、輸液ルートは、輸液バッグ内の液体を患者さんの体内へと運ぶ管の役割を果たします。このルートには、途中に流量調整器やフィルターなどが取り付けられており、安全かつ適切な量の液体を投与できるように工夫されています。そして最後に、針は、輸液ルートの先端に接続され、患者さんの血管に直接接続するためのものです。針を刺す際には、痛みを最小限に抑えるために、血管の状態や患者さんの体格に合わせて適切な太さのものが選択されます。 このように、輸液システムは、複数の要素が組み合わさり、患者さんの状態に合わせて適切な輸液が行えるように設計されています。日々の医療現場において、輸液療法は欠かせない治療法の一つであり、輸液システムはその重要な役割を担っています。
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