尖足:足先が下垂する病気について
- 尖足とは尖足は、足の甲が異常に上に反り上がってしまい、足先を地面に接地できなくなる病気です。わかりやすく言うと、常にバレリーナのようにつま先立ちの状態になっていると想像してみてください。この病気になると、かかとを床につけることが困難になるため、歩行時に足全体を適切に使うことができなくなります。その結果、歩行がふらついたり、体のバランスを保つのが難しくなったりするなど、日常生活に様々な支障が生じます。尖足の原因は、脳性麻痺などの脳や神経の病気、筋ジストロフィーなどの筋肉の病気、骨折や靭帯損傷などの怪我など、実に様々です。また、長期間寝たきり状態が続いた場合や、足に合わない靴を長期間履き続けた場合にも、尖足になることがあります。尖足を放置すると、足や足首の関節に大きな負担がかかり続け、変形や痛みが生じる可能性があります。さらに、変形が進行すると歩行がさらに困難になるだけでなく、腰や膝など他の部位にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、尖足の症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。