負担軽減

看護技術

看護師と介護士を守る!ボディメカニクス入門

- ボディメカニクスとは?人の体は、骨や筋肉、関節など様々な器官が組み合わさって、複雑な動きを可能にしています。この精巧なシステムを、物理学の法則である「力学」の視点からとらえ、より安全かつ効率的に体を動かすための技術、それがボディメカニクスです。医療や介護の現場では、患者さんの移動や介助、ベッド上での体位変換など、体を使う作業が欠かせません。しかし、これらの作業を自己流で行うと、体に大きな負担がかかり、腰痛や肩こりなどを引き起こすリスクがあります。最悪の場合、ぎっくり腰などの怪我に繋がる可能性もあるでしょう。ボディメカニクスでは、作業姿勢や体の動かし方を工夫することで、体に負担をかけずに、安全に作業を行うことができます。例えば、重いものを持ち上げる際には、腰を落とすのではなく、膝を曲げて持ち上げるようにします。また、背中を丸めるのではなく、常にまっすぐな状態を保つことも重要です。これらのポイントを押さえることで、体に無理な力が加わるのを防ぎ、怪我のリスクを減らすことができるのです。ボディメカニクスは、医療や介護の現場だけでなく、日常生活でも応用することができます。重い荷物を持つ時や、掃除機をかける時、長時間デスクワークをする時など、様々な場面で、ボディメカニクスの知識を活かすことで、体の負担を軽減し、健康的な生活を送ることができます。
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