診療所

資格・職種

医療の現場を支える臨床検査技師

- 臨床検査技師とは病院や診療所に行くと、医師の診察を受ける前に、血液検査や尿検査などを受けることがありますよね。これらの検査を行うのが、臨床検査技師です。医師や歯科医師の指示のもと、患者さんから採取した血液、尿、便、組織などを分析し、病気の診断や治療効果の判定に役立つ情報を提供しています。具体的には、顕微鏡を使って血液中の細胞を観察したり、血液を分析する機械を使って成分を測定したりします。また、細菌やウイルスを培養して、感染症の原因を特定することもあります。さらに、遺伝子の検査を行うなど、高度な技術と知識が求められます。臨床検査技師の仕事は、患者さんと直接接する機会は少ないですが、病気の早期発見や適切な治療に大きく貢献しています。検査結果が治療方針に影響を与えることもあるため、正確で迅速な検査が求められます。そのため、日々、新しい知識や技術を習得し、質の高い検査を提供できるよう努めています。近年では、医療技術の進歩により、より高度な検査や遺伝子検査なども行われるようになり、臨床検査技師の役割はますます重要になっています。
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街の医療の要:診療所とは?

- 診療所の定義診療所とは、医師または歯科医師が、人々の病気や怪我を診て治療を行うための施設です。病院とよく似た言葉ですが、入院できる人数が少ない点が大きな違いです。一般的には、「医院」や「クリニック」といった名称で親しまれています。病院のように大規模な手術や、長期間にわたる入院が必要な場合、診療所では対応できません。法律では、診療所を明確に定義しています。医療法では、入院できる設備がないか、あっても同時に19人以下の患者しか入院できない施設を指します。つまり、20人以上の患者を入院させることができる施設は、診療所ではなく病院に分類されます。このように、診療所は病院と比べて規模は小さいですが、地域住民にとって身近な医療機関として重要な役割を担っています。
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医療法人とは?その種類とメリット・デメリットを解説

医療法人とは、病院や診療所といった医療機関や、介護老人保健施設などの医療に関連する施設を開設・運営するために、医療法という法律に基づいて設立される法人です。 医療法人は、株式会社などの営利を目的とする法人とは異なり、医療を提供することを第一の目的としています。そして、医療の質の向上や、地域への医療の提供など、公益性の高い事業を行うことが求められます。 医療法人は、厚生労働省の認可を受けて設立され、その形態は、社団法人や財団法人といった公益法人と、株式会社や合同会社といった持分のある法人に分けられます。 2015年の医療施設動態調査によると、全国の病院の約7割、診療所の約4割が医療法人によって運営されており、日本の医療体制において重要な役割を担っています。
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地域医療の連携強化:オープン病院とは

オープン病院とは、地域医療の充実を目指し、中核病院がその高度な医療資源を地域の診療所に開放することで、病院と診療所が連携して質の高い医療を提供するシステムです。 従来、症状が重い場合は大きな病院へ、軽い場合は近くの診療所へ、と医療機関を使い分けることが一般的でした。しかし、このシステムでは、診療所から大きな病院へ紹介状を書いてもらう必要があり、患者にとって負担が大きい場合や、迅速な検査や治療が難しい場合がありました。 オープン病院では、中核病院が高度な医療設備や病床を診療所の医師に開放します。これにより、診療所の医師は、中核病院の設備を利用して精密検査や入院治療を行うことが可能になります。患者は、かかりつけの診療所の医師に診てもらいながら、必要な場合には、スムーズに中核病院の高度な医療を受けることができるようになります。 このシステムは、病院と診療所がそれぞれの専門性を活かし、互いに協力することで、地域全体の医療レベルの向上を目指せるという点で大きな意義を持ちます。
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