見回り

看護技術

医療現場の「ラウンド」とは?

病院で働く人なら、誰もが耳にする「ラウンド」。これは、患者さんの病室を定期的に訪問して回ることを指す言葉です。 患者さんの様子に変化がないか、治療やケアはきちんと行われているかなどを確認するのが目的です。 以前は、主に看護師が患者さんの状態確認や身の回りの世話を行うためにラウンドを行っていました。しかし、近年では、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など、多くの医療専門職が協力して治療にあたる「チーム医療」が重要視されるようになっています。それに伴い、それぞれの専門家がチームで協力してラウンドを行う機会も増えています。 ラウンドは、患者さん一人ひとりの状態を細かく把握し、変化に素早く対応するためにとても大切なことです。顔色や表情、体調、食事の摂取量など、些細な変化も見逃さずに対応することで、重大な病気の兆候を早期に発見できる可能性があります。また、患者さんの訴えに耳を傾け、不安や疑問を解消することで、安心して治療に専念できる環境を作ることもできます。 このように、ラウンドは、患者さんの安全を確保し、一日も早く回復できるようにするために欠かせない取り組みといえます。
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