褥瘡評価

看護技術

褥瘡治癒の客観的評価:DESIGN®

褥瘡は、寝たきりや車椅子での生活を長く続けることなどによって、体の同じ場所に体重がかかり続けることで起こる皮膚の損傷です。このような状態が続くと、皮膚やその下の組織が傷ついてしまい、痛みや炎症を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。 褥瘡のケアにおいては、傷の治り具合を正しく見極め、適切な治療方針を立てることが非常に重要になります。しかし、褥瘡は見た目の変化がわかりにくく、経験の浅い医療従事者にとってはその評価が難しい場合もあります。 そこで開発されたのがDESIGN®というツールです。DESIGN®は、褥瘡の大きさや深さ、傷の状態などを数値化することで、褥瘡の治り具合を客観的に評価することを可能にしました。このツールは、医療従事者間での情報共有をスムーズにするだけでなく、患者さん自身にもわかりやすく褥瘡の状態を説明できるというメリットもあります。 現在、DESIGN®は日本の褥瘡ケアの現場で広く活用されており、多くの医療機関で褥瘡ケアの質向上に貢献しています。特に、高齢化社会が進む日本において、褥瘡は重要な医療問題となっており、DESIGN®のような効果的なツールの活用は、患者さんの生活の質の向上に大きく寄与するものと期待されています。
看護技術

褥瘡ケアの新しい評価尺度:DESIGN-R®

- 褥瘡とは 褥瘡は、長時間同じ姿勢を続けることで、体重によって特定の部位の皮膚が圧迫され、血行が悪くなることで発生する皮膚の損傷です。 寝たきりの状態や車椅子を長時間利用するなど、身体の向きを変えることが難しい方に多く見られます。 褥瘡は、骨が出っ張っている部分、例えば、仙骨(おしりの部分)、かかと、くるぶし、ひじ、後頭部などにできやすいです。初期症状としては、皮膚が赤くなる、腫れる、熱を持つ、痛みがあるなどが挙げられます。 褥瘡は、放置すると皮膚の深い部分まで損傷が及び、潰瘍になったり、感染症を引き起こしたりする可能性があります。 そのため、褥瘡は早期発見と適切な予防、そして早期の治療開始が非常に重要です。 褥瘡を予防するためには、2時間おきなど、定期的に体位を変えることが重要です。また、皮膚を清潔に保ち、乾燥を防ぐことも大切です。栄養状態を良好に保つことも、褥瘡の予防と治療には重要です。 褥瘡が疑われる場合は、自己判断せずに、早めに医師の診察を受けてください。
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