装具

小児科

側弯症治療の強い味方:ミルウォーキー・ブレース

- ミルウォーキー・ブレースとはミルウォーキー・ブレースは、成長期の子供の側弯症の進行を抑えるために使用される装具です。側弯症は、背骨が横に曲がるだけでなく、ねじれも伴う病気です。進行すると、見た目の問題だけでなく、呼吸困難や腰痛など、様々な症状を引き起こす可能性があります。ミルウォーキー・ブレースは、首から骨盤までを覆うように装着するコルセットのような形をしています。プラスチック製の支柱とベルトで構成されており、体の動きを制限することで背骨の湾曲を矯正し、正常な成長を促します。この装具は、特に首、背中、腰の変形が顕著な側弯症の若年患者に適用されます。一般的には、骨の成長が止まる10代後半まで使用されます。装着時間は医師の指示によって異なり、1日に20時間以上装着する場合もあるなど、日常生活で多くの時間を装具と共に過ごすことになります。ミルウォーキー・ブレースは、側弯症の進行を抑制する効果が期待できますが、装着には、皮膚の炎症や筋肉の衰えといったリスクも伴います。そのため、医師の指示に従って正しく装着し、定期的な診察を受けることが重要です。
その他

足裏から健康を支える:足底板の役割と効果

- 足底板とは?足の裏に装着する装具のことを、足底板と呼びます。靴の中敷きのような形をしていますが、単なる中敷きとは異なり、一人ひとりの足の形状や症状に合わせて作られます。足底板を装着する主な目的は、足のアーチを支え、足にかかる負担を軽減することです。人間の足には、縦と横にアーチ状の構造があり、体重を分散させたり、歩行や運動時の衝撃を吸収したりする役割を担っています。しかし、アーチの構造が崩れてしまうと、足の裏や踵、膝、腰などに痛みが出たり、疲れやすくなったりすることがあります。足底板は、靴の中敷きとして使用される場合が一般的です。スポーツ選手や立ち仕事をする人など、足に負担がかかりやすい人が、パフォーマンスの向上や疲労軽減のために使用することが多く見られます。また、扁平足や外反母趾、足底筋膜炎などの足のトラブルを抱えている人にとっても、症状の改善や痛みの緩和に役立ちます。さらに、裸足で使用するタイプの足底板もあり、こちらは主にリハビリテーションや運動療法などに用いられます。素材も、硬質のプラスチックや革、クッション性の高いものなど、様々な種類があります。医師や義肢装具士などの専門家が、足の状態や症状、目的に合わせて最適な素材を選び、形状を調整します。
小児科

赤ちゃんの足の変形:デニス・ブラウン副子について

- デニス・ブラウン副子とは?赤ちゃんの中には、生まれつき足の形が少し違う場合があります。内反足は、その代表的な例で、足先が内側に曲がってしまう状態を指します。このような変形を自然に治すために用いられるのが、デニス・ブラウン副子と呼ばれる装具です。デニス・ブラウン副子は、金属の棒の両端に、靴によく似た形の部品が取り付けられています。この部品に赤ちゃんの足を固定することで、足先がまっすぐになるように矯正していきます。この装具は、24時間装着するのが一般的で、寝ている間も装着し続けることで効果が期待できます。この副子は、イギリスの医師であるデニス・ブラウンによって考案されました。彼は、添え木を用いた内反足の治療法を提唱し、その功績からこの装具に彼の名前が付けられました。デニス・ブラウン副子は、赤ちゃんの足の変形を矯正する効果的な方法として、現在でも広く用いられています。ただし、装着には医師の指導が必要となります。保護者は、医師の指示に従って、正しく使用することが大切です。
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