静脈に潜む危険: 血栓とは?
私たちの体を巡る血液は、まるで体中に張り巡らされた道路網を車が行き交うように、絶えず体内を循環しています。そして、血液は車のように、体にとって必要な酸素や栄養素を体の隅々まで運び届ける役割を担っています。 もし、この血液の流れが悪くなると、体の各組織は酸素や栄養素を受け取ることができなくなり、様々な障害が起こってしまいます。 そのような血液の流れを阻害する原因の一つに、血栓があります。
通常、血液は血管の中をスムーズに流れていますが、血管の内壁が傷ついたり、血流が遅くなったりすると、血液凝固と呼ばれる働きが過剰に働き、血液が固まりやすくなります。そして、この固まった血液が血管内で塊となったものが血栓です。 血栓は血管を詰まらせてしまうため、血液が流れにくくなり、酸素や栄養素が供給されなくなります。 例えば、心臓の血管に血栓ができると心筋梗塞、脳の血管に血栓ができると脳梗塞といった、命に関わる重大な病気を引き起こす可能性があります。
このように、血栓は私たちの健康に大きな影響を与える可能性があります。日頃から、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、血流を良好に保つことが大切です。