薬が効かなくなる?ウォッシュアウトの仕組み
- ウォッシュアウトとは?
私たちが薬を飲むと、その薬は体の中に吸収され、効果を発揮します。しかし、薬の効果は永遠に続くわけではありません。時間の経過とともに、薬は徐々に体から排出され、その効き目は薄れていきます。この、薬が体から出ていき、効果が弱まっていく現象を「ウォッシュアウト」と呼びます。
では、どのようにして薬は体の中から消えていくのでしょうか?
まず、薬は肝臓で分解されます。肝臓は、体にとって有害な物質を解毒する働きを持つ臓器です。そして、分解された薬は、主に腎臓を通って尿として体外に排出されます。
このように、薬が体内に吸収されてから、肝臓での分解、そして腎臓からの排出という過程を経て、最終的に体の中からなくなる一連の流れを「ウォッシュアウト」と捉えることができます。
ウォッシュアウトのスピードは、薬の種類や服用量、年齢、体質などによって異なります。また、腎臓や肝臓の機能が低下していると、薬の排出が遅くなり、効果が長く続く場合があります。逆に、排出が早すぎると、十分な効果が得られないこともあります。