がん治療における奏効率:治療効果を測る指標
- 奏効率とは
奏効率とは、がん治療の効果を判断する上で非常に重要な指標の一つです。簡単に言うと、あるがん治療を行った結果、がんがどれくらい小さくなったのか、あるいは完全に消えてしまったのかを割合で示したものです。
例えば、100人の患者さんに同じがん治療を行ったとします。その結果、がんが完全に消えてしまった人が20人、小さくなった人が30人だったとします。この場合、治療の効果があったと考えられるのは合計50人です。そして、奏効率は(効果があった人数 ÷ 治療を受けた人数 × 100)で計算できるので、この場合は50%となります。
奏効率の値が大きければ大きいほど、その治療の効果が高かったと判断することができます。つまり、奏効率は、新しいがん治療法の開発や、患者さん一人ひとりに最適な治療法を選択する上で、非常に重要な役割を担っていると言えます。