肝臓からのメッセージ:ICGテストで知る
- ICGテストとはICGテストは、インドシアニングリーンという緑色の色素を使って、肝臓の働きを調べる検査です。正式にはインドシアニングリーン試験といい、色素排泄試験と呼ばれることもあります。私たちの体には、食事や薬など、様々なものが入ってきます。その中には、体に悪い影響を与える有害物質も含まれています。肝臓は、これらの有害物質を分解し、無毒化する役割を担っています。この働きは解毒作用と呼ばれ、肝臓の重要な機能の一つです。ICGテストでは、この解毒作用がどれくらい正常に行われているかを評価します。具体的には、インドシアニングリーンという色素を静脈に注射し、肝臓がどれくらいの時間でこの色素を分解して、体外に排出するかを測定します。肝臓の働きが正常であれば、色素は速やかに分解され体外に排出されます。しかし、肝臓の働きが低下していると、色素の分解・排泄が遅くなり、血液中に色素が残ってしまうため、検査結果に異常が現れます。ICGテストは、肝臓の機能を調べる検査の中でも、比較的体に負担の少ない検査です。そのため、肝臓病の診断や治療効果の判定など、幅広い目的で利用されています。