色素

皮膚科

皮膚の色に変化?色素沈着について解説

- 色素沈着とは私たちの肌の色を決めているのは、メラニンと呼ばれる色素です。メラニンは、肌の表皮にあるメラノサイトという細胞で作られます。紫外線などの刺激を受けると、メラノサイトはメラニンを生成し、肌を守ろうとします。このメラニンが過剰に作られ、皮膚に沈着してしまう現象を、色素沈着と呼びます。色素沈着は、一部分に集中して起こる場合もあれば、広範囲に及ぶ場合もあります。シミやそばかすは、色素沈着が部分的に起こったものであり、顔にできやすいのが特徴です。一方、肝斑は、頬骨の高い位置などに左右対称に現れる、ぼんやりとした色の濃い部分として現れます。色素沈着の原因は様々ですが、紫外線による影響が大きいと言われています。紫外線を浴びると、メラノサイトが活性化し、メラニンが大量に作られます。日焼けはその典型的な例ですが、長年紫外線を浴び続けることで、シミやそばかす、くすみなどの原因にもなります。また、ホルモンバランスの乱れも、色素沈着を引き起こす要因の一つです。妊娠中やピルの服用によってホルモンバランスが変化すると、メラニンの生成が促進され、シミなどができやすくなることがあります。その他、炎症や傷が原因で色素沈着が起こることもあります。ニキビや虫刺されなどが治った後、その部分が茶色く残ってしまうことがあります。これは、炎症によってメラノサイトが刺激され、メラニンが過剰に作られるために起こります。
目・眼科

瞳の色の秘密:虹彩の役割と構造

目の黒目の部分を囲むように存在する薄い膜を虹彩といいます。虹彩は、カメラに例えるとレンズの前にある絞りのような役割を果たし、眼球に入る光の量を調整しています。 明るい場所では、虹彩は瞳孔を小さくして光の量を減らし、暗い場所では瞳孔を大きくしてより多くの光を取り込もうとします。 この虹彩の特徴的な働きによって、私たちは周囲の明るさに応じて視界を確保することができるのです。 虹彩は、私たち一人ひとりの個性を表す要素の一つである目の色を決める上で重要な役割を果たしています。虹彩の色は、メラニン色素の量と分布によって異なり、メラニン色素が多いほど色は濃く、少ないほど色は薄くなります。 日本人の多くは、虹彩に含まれるメラニン色素の量が多いため茶褐色の目をしていますが、世界的に見ると、青色、緑色、灰色など、様々な色の目を持つ人がいます。 虹彩の色は遺伝的な影響を強く受けるため、親から子へと受け継がれる特徴の一つと言えます。
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