腎移植

資格・職種

慢性腎臓病療養を支える専門家:慢性腎臓病療養指導看護師

- 慢性腎臓病療養指導看護師とは慢性腎臓病療養指導看護師(DLN)は、慢性腎臓病の患者さんやそのご家族に対して、専門的な立場から療養生活を支える看護師です。 2017年までは「透析療法指導看護師」と呼ばれていましたが、慢性腎臓病の患者さんへのサポート体制の充実を目的として名称が変更されました。慢性腎臓病は、腎臓の働きが徐々に低下していく病気で、自覚症状が少ないため、気づかないうちに病気が進行してしまうこともあります。進行すると、最終的には人工透析や腎移植が必要となる場合もあります。DLNは、慢性腎臓病、血液透析、腹膜透析、腎移植といった幅広い腎臓病領域に関する専門的な知識と技術を有しています。そのため、患者さんの病状や治療方針、生活背景などを考慮した上で、食事療法や運動療法などの生活指導、治療に関する不安や疑問の解消、社会福祉制度の利用支援など、患者さん一人ひとりの状況に合わせたきめ細やかなサポートを提供することができます。また、DLNは、医師や栄養士、薬剤師、理学療法士、社会福祉士など、他の医療専門職と連携しながら、患者さんの療養生活を総合的に支援していきます。 慢性腎臓病は、長期にわたる治療や生活管理が必要となるため、患者さんにとって、気軽に相談できる存在であるDLNは、心強い味方と言えるでしょう。
外科

自家移植:自分の体の一部を使って治す

- 自家移植とは自家移植とは、病気や怪我によって損傷を受けたり機能しなくなったりした組織や臓器を、健康な状態に戻すための治療法の一つです。 具体的には、患者さん自身の体の一部を採取し、治療を必要とする別の部位に移植します。移植に用いられる組織や臓器はさまざまです。例えば、重度の火傷を負った場合には、自身の健康な皮膚を採取し、損傷を受けた部位に移植します。 また、骨髄移植では、健康な骨髄液を採取し、血液の病気の治療に役立てます。自家移植の最大のメリットは、拒絶反応のリスクが極めて低い点にあります。 通常の臓器移植では、他人の臓器を移植するため、体内の免疫システムが、移植された臓器を「異物」と認識し攻撃してしまうことがあります。これが拒絶反応です。しかし、自家移植では、移植片は元は自分の体の一部であるため、免疫システムが攻撃することはありません。このため、自家移植では、拒絶反応を抑えるための免疫抑制剤を長期間にわたって服用する必要性が低く、感染症などの副作用のリスクを軽減することができます。自家移植は、患者さん自身の細胞や組織を利用することで、身体への負担を最小限に抑えながら、さまざまな病気や怪我の治療に貢献できる可能性を秘めた治療法と言えるでしょう。
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