腎不全

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静かに進行する脅威:腎不全とは

私たちの体には、不要なものを体の外に出す働きをする器官がいくつかあります。その中でも特に重要なものの1つが「腎臓」です。腎臓は腰の少し上、背骨の両側に位置する2つのそら豆のような形をした臓器です。毎日休むことなく働き続け、血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として体の外に出すという重要な役割を担っています。 腎臓の働きを、水道の浄水場に例えてみましょう。浄水場は、川の水からゴミや泥を取り除き、きれいな飲み水に変える役割を担っています。腎臓も同様に、体中を巡ってきた血液から、老廃物や余分な塩分、水分などを取り除き、きれいにして再び体内に戻します。この働きによって、私たちの体の水分量や塩分のバランス、そして血液のpHが一定に保たれているのです。 もしも腎臓の働きが低下してしまうと、体内に老廃物が溜まり、様々な症状が現れます。腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、初期段階では自覚症状が出にくいのも特徴です。そのため、健康診断などで定期的に腎臓の状態をチェックすることが大切です。日頃から、バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ、腎臓に負担をかけすぎないように意識することが、健康維持のために非常に重要と言えるでしょう。
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持続的血液濾過透析法:重症患者を救う治療法

- 持続的血液濾過透析法とは持続的血液濾過透析法(CHDF)は、24時間以上という長時間にわたり、継続的に血液を浄化する治療法です。この治療法は、主に集中治療室(ICU)などに入院し、生命維持装置を必要とするほど重篤な状態の患者に対して行われます。CHDFは、患者の体内からゆっくりと血液を体外に取り出し、特殊なフィルターを備えた装置に通すことで、血液中の老廃物や余分な水分を除去します。その後、浄化された血液は再び患者の体内に戻されます。一般的な血液透析と比較して、CHDFは長時間かけてゆっくりと血液を浄化するため、体に負担が少なく、血圧の急激な変動や体にストレスを与える可能性も低いです。そのため、循環動態が不安定な重症患者や、心臓や肺に持病のある患者でも、比較的安全に治療を受けることができます。CHDFは、急性腎障害や慢性腎臓病の患者さんの治療だけでなく、敗血症や多臓器不全など、他の病気によって腎臓の機能が低下した患者さんにも有効です。しかし、CHDFはあくまで対症療法であり、病気そのものを治す治療法ではありません。医師は、患者の状態を綿密に観察しながら、CHDFを行う必要があるかどうか、また、どの程度の期間継続する必要があるかを判断します。
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静かなる臓器の危機:腎機能不全

私たちの体には、不要なものを取り除き、きれいな状態を保つために、まるで精巧なフィルターのように働く臓器があります。それが「腎臓」です。腎臓は毎日休むことなく、血液の中から老廃物や余分な水分を濾し取り、尿として体外に排出しています。腎臓は、体の中に溜まってしまうと有害な物質を取り除く「体の浄化装置」と言えるでしょう。 腎臓の働きは、単に不要なものを取り除くだけではありません。体内の水分量や塩分のバランスを調整し、常に一定の状態に保つ役割も担っています。この働きによって、私たちの体は健康な状態を維持することができます。さらに、腎臓は血圧を調整するホルモンの生成や、酸素を運ぶ赤血球の生成にも関わっており、生命維持に欠かせない様々な役割を担っています。 このように、腎臓は私たちの健康を守る上で非常に重要な臓器です。腎臓の働きが悪くなると、体に様々な影響が出てしまうため、日頃から腎臓を大切にする生活を心がけることが大切です。
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