脳のエネルギー源:酸素消費量の謎
私たち人間は、考える、記憶する、体を動かすなど、日常生活で実に様々な活動を行っています。これらの活動は、脳からの指令によって行われています。脳は、まるでコンピューターのように、休むことなく働き続けているのです。
ところで、このような活動を続けるために、脳は一体どのようにエネルギーを得ているのでしょうか?その答えは、酸素です。
酸素は、私たちが呼吸によって体内に取り込む空気中の成分の一つです。体内に取り込まれた酸素は、血液によって体の隅々まで運ばれます。そして、細胞の中にあるミトコンドリアという小さな器官で、栄養素と結びつくことでエネルギーを生み出します。
脳は、体重のわずか2%ほどしかありませんが、体全体の酸素消費量の約20%を占めていると言われています。これは、心臓や消化器官など、他の臓器と比較しても、脳がいかに多くの酸素を必要としているかを表しています。
つまり、脳は、私たちが生命を維持し、活動するために、大量の酸素を必要とする非常に重要な臓器なのです。日頃から十分な酸素を脳に送り届けるために、深い呼吸を心がけたり、適度な運動を習慣化したりすることが大切です。