脳血管障害

脳・神経

脳梗塞:その原因と症状について

- 脳梗塞とは人間の体にとって重要な役割を担う脳は、無数の神経細胞によって構成されています。 この神経細胞に栄養や酸素を届けているのが、脳内をくまなく走る血管です。 しかし、様々な要因によってこの血管が詰まってしまうことがあります。これが脳梗塞です。脳梗塞は、血管が詰まることによって、その先の脳組織に栄養や酸素が行き渡らなくなる病気です。 栄養不足に陥った脳組織は、徐々にその機能を失い、最終的には壊死してしまいます。 壊死した脳組織は二度と元に戻ることはありません。脳は、体を動かす、五感を感知する、言葉を話す、考えたり記憶したりするなど、私たちが生きていく上で欠かせない様々な機能をコントロールする司令塔のような役割を担っています。 そのため、脳梗塞によって脳のどの部分に障害が起きるかによって、現れる症状は大きく異なります。 例えば、手足の麻痺や感覚障害、言語障害、視覚障害などが挙げられます。 重症の場合には、意識を失ったり、最悪の場合は命を落としてしまうこともあります。 脳梗塞は決して他人事ではありません。 普段から健康的な生活を心がけ、脳梗塞のリスクを減らすように努めましょう。
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命を脅かす脳の血管の病気:脳動脈瘤

- 脳動脈瘤とは人間の体には、心臓から送り出された血液を全身に巡らせるための血管が無数に張り巡らされています。そして、脳にも重要な役割を担う多くの血管が存在します。脳動脈瘤とは、この脳内の血管の一部が、何らかの原因で弱くなり、風船のように膨らんでしまう病気です。血管は、ゴムのように弾力性を持つ壁でできていますが、加齢や高血圧などの影響によって、その壁が徐々に弱くなってしまうことがあります。特に、血管の分岐部は構造的に弱いため、壁が薄くなりやすく、風船のように膨らみやすいのです。この膨らんだ部分は、正常な血管と比べて壁が薄くなっているため、ちょっとした衝撃や血圧の変動によって破裂する危険性があります。もしも脳動脈瘤が破裂すると、脳内出血を引き起こし、死に至ったり、重い後遺症が残ったりする可能性もある恐ろしい病気です。自覚症状がない場合も多いため、脳ドックなどで早期発見に努めることが重要です。また、高血圧や喫煙などの危険因子を避ける生活習慣も大切です。
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命に関わる脳卒中の脅威

- 脳卒中とは脳卒中とは、脳内の血管に問題が生じることで発症する病気です。 私たちの脳は、体全体の司令塔として、思考、運動、感覚など、非常に重要な役割を担っています。 この重要な器官である脳に、血液が十分に供給されなくなると、脳細胞は栄養や酸素不足に陥り、ダメージを受けてしまいます。脳卒中の主な原因は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」と、脳の血管が破れる「脳出血」の二つに分けられます。 脳梗塞は、動脈硬化などによって血管が狭くなったり、心臓などから血液のかたまりが流れてきて血管を詰まらせたりすることで起こります。 一方、脳出血は、高血圧などが原因で血管がもろくなり、破裂することで起こります。脳卒中は、発症すると命に関わるだけでなく、後遺症が残る可能性も高い病気です。 後遺症には、体の麻痺や言語障害、記憶障害など、日常生活に支障をきたす深刻なものも少なくありません。 脳卒中を予防するためには、バランスの取れた食事や適度な運動、禁煙など、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。 また、高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、適切な治療を継続することも大切です。
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