脳虚血

循環器

意識消失の影に潜む心臓病:アダムス・ストークス症候群

アダムス・ストークス症候群では、突然意識を失ってしまうという恐ろしい症状が現れることがあります。これは、心臓の拍動が一時的に乱れることで、脳に血液が十分に行き渡らなくなることが原因です。 心臓は、全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしています。しかし、アダムス・ストークス症候群の場合、このポンプ機能が乱れてしまい、血液を送り出すリズムが崩れてしまうことがあります。すると、脳に十分な酸素を含んだ血液が送られなくなり、意識を失ってしまうのです。 意識消失は、まるでスイッチが切れたように突然起こります。そのため、周囲の人にとっては非常に驚きと不安を伴う出来事となります。患者さん自身は、意識を失っている間は周囲で何が起きているのか全くわかりません。そのため、転倒して怪我をしてしまうこともあります。 このような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。適切な治療を受けることで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。
目・眼科

見え方の異変に潜む病気:黒内障

- 黒内障とは黒内障は、一時的に視力が低下したり、視野の一部が欠けて見えなくなったりする病気です。多くは片方の目に起こり、まるでカーテンが閉まるように、あるいは墨を流したように視界が暗くなっていくのが特徴です。この症状は、通常数分から数十分で自然に回復します。しかし、まれに数時間続く場合もあり、注意が必要です。黒内障自体は命に関わる病気ではありません。ただし、放置すると失明のリスクがある病気の前兆である可能性があります。例えば、網膜剥離、網膜動脈閉塞症、視神経炎といった病気は、放置すると失明に至る可能性のある病気です。 これらの病気は、初期症状として黒内障が現れることがあります。また、片頭痛に伴って黒内障が起きる場合もあります。 この場合は、閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる、ギザギザとした光が見える症状を伴うことがあります。黒内障は、一時的な症状とはいえ、重大な病気のリスクを秘めている可能性があります。そのため、症状が出た場合は自己判断せずに、速やかに眼科を受診し、適切な検査を受けることが重要です。
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