脳外科

脳・神経

硬膜下血腫:頭部外傷後のリスク

硬膜下血腫は、頭蓋骨と脳の間にある硬膜という膜と、脳の表面を覆うくも膜の間に血液が溜まる病気です。 私たちの頭蓋骨と脳の間には、脳を保護するために硬膜とくも膜という二つの薄い膜があります。硬膜下血腫は、この二つの膜の間に血液が流れ出て溜まってしまうことで起こります。 血液が溜まることで脳が圧迫され、様々な神経症状が現れます。症状は、頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害、半身麻痺など様々です。 硬膜下血腫は、交通事故や転倒など、頭を強く打った際に発症することが多いです。特に、高齢者は脳が萎縮し、硬膜とくも膜の間が広がりやすくなっているため、軽い衝撃でも発症するリスクが高くなります。 硬膜下血腫は、早期に発見し適切な治療を行えば、多くの場合後遺症を残さずに回復することができます。そのため、頭を強く打った後、少しでも異常を感じたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。
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