二分脊椎:知っておきたい基礎知識
- 二分脊椎とは二分脊椎は、赤ちゃんがお腹の中にいる時に、背骨の形成がうまくいかず、生まれつき背骨に異常がある状態を指します。 背骨は、積み木のように椎骨と呼ばれる骨が重なってできており、その中には脳から続く重要な神経である脊髄が通っています。 通常、この脊髄は椎骨に囲まれて保護されていますが、二分脊椎では、妊娠中の発達の段階で椎骨が完全に閉じないことがあります。この椎骨の異常な形成により、脊髄やその周りの組織が背中に飛び出したり、露出したりすることがあります。飛び出す程度や部位は人によって異なり、症状も様々です。 二分脊椎は、大きく分けて「顕在性二分脊椎」と「潜在性二分脊椎」の二つに分類されます。 顕在性二分脊椎は、皮膚の上から見てわかるように脊髄が飛び出している状態です。一方、潜在性二分脊椎は、皮膚の下に隠れていて外見からは分かりづらい状態です。潜在性二分脊椎は、腰などに生まれつきのあざやへこみがあることで気づかれることもあります。二分脊椎は、歩行障害や排泄障害など、様々な症状を引き起こす可能性があります。そのため、早期に発見し、適切な治療やケアを行うことが重要です。