肺挫傷:胸部外傷による呼吸困難
- 肺挫傷とは肺挫傷は、交通事故や高所からの転落など、胸部に強い衝撃を受けた際に、肺に損傷が生じる病気です。 肺は呼吸に欠かせない臓器ですが、外部からの強い力によって傷つくことがあります。この傷によって、肺の中の毛細血管が破れ、血液や体液が肺胞(はいほう空気の入った小さな袋)に漏れ出てしまいます。すると、肺胞は酸素を十分に取り込めなくなり、呼吸が困難になります。 症状としては、息切れや胸の痛み、咳、血痰(けったん血の混じった痰)などが見られます。軽い場合は安静にしていれば自然に治癒することもありますが、重症化すると、呼吸不全に陥り、酸素マスクや人工呼吸器が必要になることもあります。さらに、肺挫傷が原因で肺炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。そのため、胸に強い衝撃を受けた場合は、たとえ症状が軽くても、速やかに医療機関を受診することが重要です。 早期に適切な治療を受けることで、重症化を防ぎ、後遺症を残さずに治すことができます。