隠れた危険信号?肝脾腫について解説
- 肝臓と脾臓の腫れ肝脾腫とは肝脾腫とは、体の右側上腹部にある肝臓と、左側上腹部にある脾臓の両方が腫れている状態を指します。それぞれの臓器の役割と、腫れが生じる原因について詳しく見ていきましょう。-# 重要な役割を担う肝臓肝臓は、体の右側上腹部、肋骨の下に位置する、人体の中で最大の臓器です。その働きは多岐にわたり、栄養分の分解と合成、胆汁の生成、アルコールや薬物などの解毒、血液の貯蔵など、生命維持に欠かせない役割を担っています。-# 免疫と血液に関わる脾臓脾臓は、体の左側上腹部、肋骨の下、胃の近くに位置する臓器です。血液中の老廃物や古くなった赤血球をろ過して破壊する役割や、免疫機能において重要な役割を担っています。具体的には、リンパ球という免疫細胞を生成し、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る働きをしています。-# 肝脾腫の原因肝臓と脾臓は、それぞれ異なる役割を担っていますが、共通して、様々な病気によって腫れが生じることがあります。肝臓の病気では、ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、脂肪肝などが挙げられます。脾臓の病気では、感染症、血液疾患、自己免疫疾患などが挙げられます。肝脾腫は、これらの病気の症状の一つとして現れることが多く、腫れの程度や原因によって、自覚症状や治療法が異なります。そのため、肝臓や脾臓の腫れを感じたら、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。