肋骨骨折

呼吸器

複数の肋骨骨折で起こる胸郭動揺

私たちの胸部を守る骨格、胸郭。これは複数の肋骨と胸骨が組み合わさってできています。強い衝撃によって、これらの骨が複数箇所で折れてしまう重傷があります。これが「胸郭動揺」と呼ばれる状態です。別名で「フレイルチェスト」や「胸壁動揺」とも呼ばれます。 交通事故や高所からの転落などが原因で、強い衝撃を受けた時に発生しやすいため、重篤な胸部外傷の一つとされています。 胸郭動揺になると、呼吸のたびに骨折した肋骨や胸骨が不安定に動き、激しい痛みを伴います。さらに、肺や心臓などの重要な臓器を傷つける危険性も高まります。 呼吸困難や、皮膚の下で空気が漏れる皮下気腫、出血などの症状が現れることもあります。胸郭動揺は、見た目にも胸郭の動きに異常が見られることが多く、医療従事者は、患者の呼吸状態や胸郭の動き、レントゲン検査などを通じて診断を行います。 胸郭動揺は命に関わる危険な状態であるため、早期の診断と適切な治療が不可欠です。治療法としては、痛みを和らげ呼吸をサポートするために、酸素吸入や人工呼吸器の装着、肋骨を固定する手術などが行われます。
外科

肋骨骨折後の強い味方:バストバンドの効果と使い方

- バストバンドとはバストバンドは、骨折した肋骨を固定し、胸部の安定性を保つために使われる医療用の帯状の装具です。別名でチェストバンドやリブバンドとも呼ばれます。 -# 使用目的と効果バストバンドは、主に肋骨を骨折した場合に用いられます。折れた骨が動いてしまうのを防ぎ、周辺の組織へのダメージを最小限に抑えることが目的です。また、骨折による痛みを和らげ、呼吸を楽にする効果もあります。-# 適応となる症状バストバンドは肋骨骨折以外にも、様々な状況で使用されます。例えば、胸部の手術後や鎖骨骨折、上腕骨の付け根の骨折などにも用いられます。さらに、胸郭の変形を防いだり、関節を正しい位置に保ったりする効果も期待できるため、幅広い症状に適応できます。-# 使用上の注意点バストバンドは医師の指示に従って、正しく装着することが重要です。締め付け過ぎると血行が悪くなる可能性がありますし、緩すぎると固定効果が十分に得られません。また、長時間の使用は筋肉の衰えや皮膚のトラブルに繋がる可能性もあるため、医師の指示に従って使用期間や装着時間を調整する必要があります。バストバンドは、怪我や手術後の回復を助ける上で重要な役割を果たします。正しく使用することで、痛みや不快感を軽減し、スムーズな回復を促すことができるでしょう。
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