耳鼻科

身近な耳の病気:外耳炎とは?

- 外耳炎とはどんな病気?外耳炎とは、耳の穴から鼓膜までの外耳道と呼ばれる部分に炎症が起こる病気です。 この病気になると、耳の中がかゆくなったり、痛みを感じたり、耳だれが出たりといった症状が現れます。 多くの場合、細菌やカビなどの微生物が外耳道に侵入することで炎症が引き起こされます。外耳炎は、プールで泳いだ後などに発症することが多いため、水泳耳と呼ばれることもあります。また、耳掃除などで外耳道を傷つけてしまうことで、細菌感染しやすくなり、外耳炎を引き起こす場合もあります。外耳炎の症状は、炎症の程度や原因によって異なります。 軽度の場合は、かゆみのみの場合もありますが、重症化すると、激しい痛みや耳の聞こえづらさ、発熱などを伴うこともあります。外耳炎は、適切な治療を行えば、多くの場合、比較的短期間で治癒します。 自己判断で治療を行うのではなく、耳鼻咽喉科を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。 医師は、耳の中を診察し、炎症の原因や程度に応じて、適切な治療法を選択します。 一般的には、抗生物質を含む点耳薬や飲み薬が処方されます。 また、炎症を抑えるために、ステロイド剤を含む点耳薬が処方されることもあります。外耳炎を予防するためには、耳掃除の際に、耳の奥まで触らないようにすることが大切です。 また、プールから上がった後は、耳の中の水気をしっかりと拭き取るようにしましょう。
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聴覚と平衡感覚の要:耳の構造と機能

耳は、私たちが周囲の世界を認識する上で、なくてはならない役割を担っています。その役割は大きく分けて二つあります。一つは「聴覚」です。音は空気の振動として耳に届き、耳の中の鼓膜という薄い膜を振動させます。この振動は耳小骨と呼ばれる小さな骨の連鎖によって増幅され、内耳へと伝わります。内耳には、蝸牛と呼ばれるカタツムリのような器官があり、その中には音の振動を神経信号に変換する聴細胞が並んでいます。聴細胞が神経信号を発することで、私たちは音を感じ、音楽を楽しんだり、言葉を理解したりすることができるのです。 耳のもう一つの重要な役割は「平衡感覚」です。 内耳には、蝸牛以外にも、三半規管と耳石器と呼ばれる器官があります。これらの器官は、頭部の動きや傾きを感知する役割を担っています。三半規管は、それぞれが異なる方向を向いた3つの輪状の管からなり、内部にはリンパ液が満たされています。頭が回転すると、このリンパ液の流れが変化し、その変化を感覚毛が感知することで、回転の方向や速度を認識します。一方、耳石器は、炭酸カルシウムの結晶である耳石と、感覚毛からなります。頭部の傾きや直線的な動きによって耳石が移動し、感覚毛がその刺激を受けることで、私たちは体のバランスを保つことができるのです。
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耳鼻科って何科?

耳鼻咽喉科、あるいは略して耳鼻科は、頭から首にかけての領域にある感覚器官や呼吸、嚥下に関わる器官の病気を専門的に扱う診療科です。具体的には、耳、鼻、喉といった器官が対象となります。 耳鼻科が扱う範囲は多岐に渡ります。聴覚を司る耳の病気としては、中耳炎や外耳炎といった炎症、難聴や耳鳴り、めまいなどが挙げられます。また、鼻の病気としては、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、鼻出血などがあります。さらに、喉の病気としては、扁桃炎や咽頭炎、声帯ポリープなどが代表的です。 これらの病気に対して、耳鼻科では薬物療法や手術療法など、様々な治療法を駆使して患者さんの治療にあたります。また、聴力検査や内視鏡検査など、専門的な検査を通して病気の診断を行います。 近年では、睡眠時無呼吸症候群や顔面神経麻痺、頭頸部腫瘍など、耳鼻科が扱う病気の範囲は広がりを見せています。耳、鼻、喉に違和感を感じたら、早めに耳鼻科を受診することが大切です。
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