群発頭痛:強烈な痛みが周期的に襲う病気
- 群発頭痛とは群発頭痛は、非常に激しい痛みが特徴の頭痛です。その名前が示すように、集中的に頭痛が起こる「群発期」と、頭痛がほとんどない「寛解期」を交互に繰り返す点が特徴です。群発期には、毎日ほぼ同じ時間帯に、1~2時間程度の強烈な頭痛に襲われます。頭痛は片側のみに起こることが多く、目の奥やこめかみなど、頭の片側だけに激痛が走ります。痛みの程度は非常に激しく、「自殺頭痛」と呼ばれることからも、その苦しみが想像できるでしょう。群発頭痛は、一般的な頭痛である片頭痛とは異なり、吐き気や嘔吐などの症状はあまり見られません。その代わり、頭痛の起こる側で、目の充血、涙、鼻水、鼻づまりなどの自律神経症状を伴うことが多いです。群発期は数週間から数ヶ月続き、その後は寛解期に入ります。寛解期には頭痛はほとんど起こらず、数ヶ月から数年続くこともあります。しかし、また再び群発期が訪れ、激しい頭痛に悩まされることになります。群発頭痛の原因は、まだはっきりと解明されていません。ただ、脳内の血管や神経が関与していると考えられており、生活習慣やストレスなども影響している可能性があります。群発頭痛は命に関わる病気ではありませんが、その激痛は日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。もし、群発頭痛が疑われる場合は、自己判断せず、医療機関を受診し適切な診断と治療を受けることが重要です。