縫合

外科

手術の必需品:持針器

- 持針器とは持針器は、外科手術において縫合を行う際に必要不可欠な医療器具です。手術では、傷ついた組織を縫い合わせるために縫合糸と縫合針が用いられますが、縫合針は非常に小さく、素手で扱うには滑りやすく危険が伴います。そこで、安全かつ確実に縫合針を保持するために持針器が用いられます。持針器の先端部分は、短い顎のような形をしています。この顎の部分で縫合針を挟み込むことで、針をしっかりと固定し、術者が思い通りに操作することを可能にしています。また、持針器は、握りやすく、指先の微妙な動きを針先に伝えることができるよう、人間工学に基づいて設計されています。持針器には、さまざまな種類があります。使用する縫合針の太さや手術部位、手術の種類などに応じて、適切な形状やサイズ、材質のものが使い分けられます。例えば、開腹手術のように深く広い範囲の手術には、長い持針器が適しています。一方、腹腔鏡手術のように小さな穴から器具を挿入して行う手術には、短く細い持針器が用いられます。このように、持針器は、外科手術において精密な作業を安全に行うために欠かせない存在と言えるでしょう。
外科

手術後の頼もしい味方:スキンステープラー

- スキンステープラーとは? 手術後などに傷ついた皮膚を縫い合わせる方法として、昔から糸を用いた縫合が行われてきました。しかし近年、糸の代わりに金属製の針を用いる「スキンステープラー」と呼ばれる医療器具が普及しています。 スキンステープラーは、その名の通り、まるでホッチキスのように皮膚を金属製の針で留めていくことから、医療現場では「ステープラー」と簡略化して呼ばれることも少なくありません。 従来の糸を用いた縫合と比べて、スキンステープラーには以下のような利点があります。 * 手術時間の短縮糸を通すという細かい作業が不要になるため、迅速に皮膚を閉じることができます。 * 患者さんの負担軽減手術時間の短縮は、麻酔の時間短縮にも繋がり、患者さんの体への負担を軽減することに繋がります。 * 傷跡が目立ちにくい糸で縫合するよりも傷跡が小さく、目立ちにくくなる傾向があります。 これらの利点から、スキンステープラーは、近年多くの医療機関で採用されており、患者さんにとってもメリットの大きい医療器具と言えるでしょう。
外科

医療現場の用語:ナートって?

病院で診察や治療を受ける際、医師や看護師が使う言葉が独特だと感じたことはありませんか?医療現場では、日常会話では耳慣れない専門用語が多く飛び交っています。これは、医療従事者同士が正確かつ迅速に情報を共有し、円滑な治療を進めるために欠かせないものです。 例えば、注射を意味する「エンチ」や点滴を意味する「ドリップ」などは、一般の方にも比較的馴染みのある医療用語と言えるでしょう。しかし、これらの言葉は、正式な医学用語を簡略化した医療現場特有の略語です。他にも、「バイタル」は「生命兆候」を、「「ルート確保」は「点滴の準備」を意味するなど、多くの略語が日常的に使われています。 このような医療現場特有の用語は、医師や看護師が限られた時間の中で効率的にコミュニケーションを取るために重要な役割を果たしています。しかし、患者さんにとっては、これらの専門用語が理解の妨げになることもあります。医療従事者は、患者さんに分かりやすく説明するよう心がけるとともに、患者さんも、分からない言葉があれば遠慮なく質問することが大切です。お互いに歩み寄ることで、よりスムーズな診療と安心できる医療の実現に繋がると言えるでしょう。
看護技術

医療現場の用語:ナートって?

病院で働く人たちは、患者さんを治療するために、普段の生活ではあまり聞かない専門的な言葉をたくさん使います。 これらの言葉は、医師や看護師がお互いに正しく情報を伝え合い、誤解なく治療を進めるためにとても大切です。 例えば、「エンチ」という言葉を聞けば、多くの人が注射を思い浮かべるでしょう。また、「ドリップ」と聞けば、点滴のことを想像する人も多いのではないでしょうか。このように、医療現場では、一般の人にも広く知られている言葉もあれば、医療関係者しか知らない言葉もたくさんあります。これらの専門用語は、医療従事者にとっては、正確で効率的なコミュニケーションをとるための共通言語と言えるでしょう。 しかし、医療現場以外の人にとって、これらの言葉は難解で理解しづらいものです。患者さんの中には、医師や看護師の説明に使われた専門用語が分からず、治療内容を十分に理解できないまま不安を抱えてしまう方もいるかもしれません。 医療従事者は、患者さんとの信頼関係を築き、安心して治療を受けていただけるよう、専門用語を分かりやすく説明するよう心がける必要があります。
看護技術

医療現場の業界用語:ナートって?

病院では、医師、看護師、薬剤師など、様々な医療従事者が協力して患者さんの治療にあたっています。それぞれの専門分野でスムーズに連携し、業務を円滑に進めるために、医療現場では多くの専門用語や略語が使われています。 これらの専門用語は、医療従事者間で正確かつ迅速に情報を共有するために必要不可欠です。例えば、緊急性の高い状況下では、短い言葉で状況を伝え、迅速な対応をとることが求められます。このような場合、専門用語を使うことで、簡潔かつ的確に情報を伝えることができます。 しかし、医療従事者以外の人にとっては、これらの専門用語は馴染みがなく、理解が難しい場合があります。患者さんやその家族にとって、医師の説明が専門用語ばかりで理解できないといった状況は少なくありません。 医療従事者は、患者さんとのコミュニケーションにおいて、専門用語を安易に使用せず、分かりやすい言葉で説明するよう心がける必要があります。専門用語を使う場合は、丁寧に説明を加えるなど、患者さんの立場に立ったコミュニケーションを心がけることが重要です。
PAGE TOP