結膜炎

目・眼科

プール熱にご注意を!

- プール熱とは?夏の暑い日差しが照りつける季節、子どもたちが楽しみにしているプール。しかし、そのプールで感染する可能性のある病気、「プール熱」には注意が必要です。プール熱は、医学的には「咽頭結膜熱」と呼ばれ、毎年夏に流行する感染症です。その名の通り、プールを介して感染することが多いため、プール熱という俗称がつきました。プール熱を引き起こす主な原因は、アデノウイルスというウイルスです。アデノウイルスは、風邪や胃腸炎など、さまざまな病気を引き起こすウイルスとして知られていますが、プール熱の原因となるのは、主に3型、4型、7型のアデノウイルスです。これらのウイルスは、感染した人の目やに、鼻水、唾液などに含まれており、プール内でこれらの分泌物が水に溶け出すことで感染が広がります。 また、プールから上がった後、十分に目を洗わずにタオルで拭いたり、感染した人が触れたおもちゃなどを介して、感染が広がることもあります。プール熱の症状としては、突然の高熱、喉の痛み、目の充血やかゆみなどが挙げられます。これらの症状は、通常、感染から5日から7日後に現れます。症状が重い場合は、頭痛、吐き気、腹痛などを伴うこともあります。多くの場合、1週間程度で症状は治まりますが、合併症として、肺炎や脳炎などを引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
目・眼科

細菌性結膜炎に: レボフロキサシン点眼液

- はじめに私たちの目は、外界の情報を得るために非常に大切な役割を担っています。しかし、その一方で、常に外部環境にさらされているため、様々な病原体の影響を受けやすい器官でもあります。その中でも、細菌性結膜炎は、細菌への感染によって目の表面に炎症を引き起こす、比較的よく見られる病気です。結膜とは、白目の表面とまぶたの裏側を覆う薄い膜のことを指します。この結膜に細菌が感染すると、炎症反応が起こり、様々な不快な症状が現れます。具体的には、目が赤くなる、かゆみを感じる、異物感がある、涙が止まらない、目やにが出るといった症状がみられます。これらの症状は、日常生活に支障をきたすだけでなく、適切な治療を行わなければ、視力に影響を及ぼす可能性もあります。細菌性結膜炎の治療には、原因となる細菌を排除するために、抗菌薬を含んだ点眼薬が一般的に用いられます。点眼薬を使用することで、ほとんどの場合、症状は改善し、治癒へと向かいます。しかし、自己判断で市販の目薬を使用したり、治療を中断したりすると、症状が悪化したり、再発したりする可能性もあるため注意が必要です。
目・眼科

はやり目にご用心

- はじめ まぶたの裏側と白目を覆っている薄い膜を結膜、眼球の黒目部分を覆っている透明な膜を角膜と言いますが、これらの箇所に炎症が起きる病気を角結膜炎と呼びます。 この病気の原因は、ウイルスや細菌、アレルギーなど様々で、原因によって症状も異なってきます。 今回は、数ある角結膜炎の中でも、特に感染力が強く、注意が必要な『はやり目』について詳しく解説していきます。 はやり目は、アデノウイルスというウイルスが原因で起こる感染症で、非常に感染力が強いことが特徴です。 感染すると、目やにや涙がたくさん出たり、目が充血したり、まぶたが腫れたりします。また、耳の前のリンパ節が腫れることもあります。 はやり目は、感染した人の目やにや涙、唾液などが、直接または間接的に接触することで感染が広がります。くしゃみや咳などの飛沫感染や、タオルや食器の共用、ドアノブなど、感染者が触れたものを介して感染することもあります。 はやり目は、有効な治療薬がないため、感染を防ぐことが非常に重要です。 こまめな手洗いとうがいを徹底し、目を触らないようにしましょう。また、タオルや洗面用具は共用せず、常に清潔に保つことが大切です。
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身近な目の病気:結膜炎

- 結膜炎とは結膜炎は、眼球の表面を覆う薄い膜である結膜に炎症が生じる病気です。この結膜は、まぶたの裏側と白目の部分を覆っており、眼球の表面を保護し、潤いを保つ役割を担っています。結膜炎になると、この結膜が炎症を起こし、様々な不快な症状が現れます。結膜炎は、その原因によって大きく3つに分類されます。* -感染性結膜炎- 細菌やウイルスなどの病原体が目に感染することで起こる結膜炎です。特に、アデノウイルスによるものは「流行性角結膜炎」と呼ばれ、非常に感染力が強く、学校や職場などで集団発生することがあります。また、細菌性の結膜炎は、黄色い目やにが出ることが特徴です。* -アレルギー性結膜炎- 花粉やダニなどのアレルゲンが原因で起こる結膜炎です。春や秋の花粉の季節に症状が悪化することが多く、目のかゆみ、充血、涙などの症状が現れます。* -刺激性結膜炎- 化粧品やシャンプー、排気ガス、タバコの煙などの刺激物が目に入ることで起こる結膜炎です。結膜炎は、原因に応じた治療を行うことが重要です。感染性結膜炎の場合、細菌感染には抗菌薬の点眼薬、ウイルス感染には抗ウイルス薬の点眼薬が処方されます。アレルギー性結膜炎には、抗アレルギー薬の点眼薬や内服薬を使用します。刺激性結膜炎の場合は、原因となる刺激物を避け、目を保護することが大切です。結膜炎は、適切な治療を行えば、ほとんどの場合、数日から1週間程度で治ります。しかし、症状が重い場合や、適切な治療を行わない場合は、視力に影響が出たり、合併症を引き起こす可能性もあります。そのため、少しでも気になる症状があれば、早めに眼科を受診することが大切です。
目・眼科

身近な目の病気:結膜炎

- 結膜炎とは目の表面は、白目と呼ばれる白い部分と、黒目と呼ばれる中央の黒い部分で構成されています。この白目の部分を覆っている薄い膜を結膜と呼びますが、この結膜に炎症が起こる病気を結膜炎と言います。結膜炎になると、目が充血して赤く見えたり、場合によってはピンク色に見えることもあります。結膜炎は、細菌やウイルス、アレルギー物質などが原因で起こることが多く、症状としては、目が赤くなることに加えて、痛みやかゆみ、異物感、目やになどの症状が現れます。また、涙が過剰に出る、光がまぶしく感じるといった症状が出ることもあります。結膜炎は、原因や症状によっていくつかの種類に分けられます。例えば、細菌性の結膜炎は、細菌感染によって引き起こされ、黄色や緑色の目やにが多く出るのが特徴です。一方、ウイルス性の結膜炎は、ウイルス感染によって引き起こされ、透明な水のような目やにが出ることが多いです。また、アレルギー性結膜炎は、花粉やダニなどのアレルギー物質によって引き起こされ、激しいかゆみや充血を伴うことが多いです。結膜炎は、適切な治療を行えば、ほとんどの場合、数日から1週間程度で治癒します。しかし、症状が重い場合や、適切な治療を行わないと、視力に影響が出る可能性もありますので、注意が必要です。もし、結膜炎が疑われる場合は、自己判断せずに、早めに眼科を受診するようにしましょう。
アレルギー

知っておきたい過敏症の話

- 過敏症とは何か 私たちの体は、外部から侵入してくるウイルスや細菌などの異物から、自身を守るための免疫システムを備えています。通常、この免疫システムは、体にとって本当に有害な異物だけに反応し、無害なものには反応しません。 しかし、過敏症の場合、この免疫システムが、本来は無害な物質に対して過剰に反応してしまい、様々な症状を引き起こします。この時、免疫システムが過剰に反応してしまう物質をアレルゲンと呼び、花粉やダニ、ハウスダスト、ペットの毛、食べ物など、人によって様々なものが知られています。 例えば、花粉症の場合、スギやヒノキなどの花粉がアレルゲンとなり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れます。また、食物アレルギーの場合、特定の食べ物がアレルゲンとなり、じんましんが出たり、口の中が腫れたり、ひどい場合には呼吸困難や意識障害などのアナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な症状を引き起こすこともあります。 過敏症は、現代社会において増加傾向にあると言われています。その原因は、生活環境の変化や食生活の変化、大気汚染など、様々な要因が考えられていますが、まだはっきりとは解明されていません。 過敏症は、適切な治療や対策を行うことで、症状をコントロールすることができます。気になる症状がある場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
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