免疫の主役!B細胞とCD20の関係
私たちの身体は、常に外敵の侵入にさらされています。風邪のウイルスや食中毒の原因となる細菌など、目には見えない脅威が、私たちの健康を脅かそうとしています。こうした外敵から身体を守るため、体内には巧妙な防御システムが備わっています。それが免疫システムです。
免疫システムは、様々な種類の細胞が連携して働くことで、体内への侵入者を撃退します。その中でも、特に重要な役割を担っているのが免疫細胞です。免疫細胞は、体内に侵入した異物を認識し、攻撃する能力を持っています。
免疫細胞には、様々な種類がありますが、その中でもB細胞は、抗体と呼ばれる、特殊なタンパク質を作り出すことで知られています。抗体は、特定の外敵にのみ結合する性質があり、まるで鍵と鍵穴の関係のように、ぴったりとくっつきます。抗体が外敵に結合すると、外敵の動きを封じ込めたり、他の免疫細胞による攻撃を誘導したりすることができます。
B細胞は、特定の外敵だけを攻撃する、いわばオーダーメイドのミサイル工場のような役割を担っています。このB細胞の働きによって、私たちの身体は、様々な病気から守られているのです。