筋性防御

その他

防御反応:身体を守るメカニズム

「防御」という言葉は、私たちが日常で何気なく使っている言葉ですが、その意味するところは、攻撃から身を守る、危険を回避するといった、自らを危険から守る行動を指します。この行動は、何も特別な状況下だけに限った話ではありません。私たちは日常生活を送る中で、意識的にせよ、無意識的にせよ、様々な危険から身を守るために防御反応を示しています。 例えば、熱い鍋にうっかり触れてしまいそうになった時、私たちはとっさに手を引っ込めます。これは、熱という危険から身を守るための、無意識的な防御反応の一例です。また、強い日差しから目を守るために帽子をかぶったり、日傘を差したりするのも、日焼けという危険を回避するための、意識的な防御行動と言えるでしょう。 このように、「防御」という言葉は、外からの攻撃や危険から、自分自身を守るための、あらゆる行動を包括的に表す言葉と言えるでしょう。
消化器

お腹の防御反応:筋性防御とは?

病院で医師の診察を受ける際、お腹を触って診察されることがありますね。これは触診と呼ばれる診察方法で、お腹の中にある臓器の状態を調べる上で、とても大切な診察です。 触診では、医師は指先を巧みに使い、お腹の表面を優しく押したり、撫でたりしながら、臓器の大きさや形、硬さなどを確認していきます。また、押した時の痛みや違和感がないかどうかも重要な判断材料になります。 ところが、触診中に、お腹の筋肉が緊張して硬くなってしまうことがあります。これを筋性防御と呼びます。筋性防御は、お腹の中の臓器に炎症や異常が起きているサインの一つとして、医師は特に注意深く観察します。 例えば、虫垂炎になると、右下腹部を押した時に強い痛みを感じ、筋肉が硬くなります。その他にも、胃潰瘍や胆嚢炎、腸閉塞など、様々な病気が原因で筋性防御が起こることがあります。 ただし、緊張や不安を感じているだけでも、お腹の筋肉が硬くなってしまうことがありますので、必ずしも筋性防御がある=病気というわけではありません。診察の結果、気になる点があれば、医師に遠慮なく相談するようにしましょう。
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