幼児に多い突発性発疹
- 突発性発疹とは
突発性発疹は、乳幼児、特に1歳未満の赤ちゃんに非常に多く見られるありふれた感染症です。その名前が示す通り、何の前触れもなく突然高い熱が出るのが特徴です。熱は通常38度から39度くらいまで上がり、高い場合は40度を超えることもあります。熱は3日から4日ほど続きますが、その後は自然に下がり始めます。
熱が下がると入れ替わるように、全身に赤い斑点状の発疹が現れます。発疹はかゆみも痛みもなく、数日で自然に消えていきます。突発性発疹の原因となるウイルスに対する免疫が出来るため、一度かかると再び発症することはほとんどありません。
突発性発疹自体は多くの場合、深刻な合併症を引き起こすことなく自然に治癒するため、過度に心配する必要はありません。しかし、高熱による脱水症状や、まれに脳炎などの合併症を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
突発性発疹は、ウイルスが空気中に飛散することによって感染が広がると考えられていますが、はっきりとした感染経路は分かっていません。そのため、完全に予防することは難しいですが、日頃から手洗いうがいを徹底するなど、基本的な衛生習慣を心がけることが大切です。